たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

森林税等の調査活動(3)

2012年06月16日 | 長野県議会

愛知県の「あいち森と緑づくり税」


 愛知県は、平成21年4月から「あいち森と緑づくり税」を導入し、この税を活用して、森林、里山林、都市の緑をバランスよく整備、保全するための様々な取り組みを進めています。
 税額は、個人年額=500円 法人年額=県民税均等割額の5%を加算のほか、趣旨に賛同する県民、企業等の寄付金とされています。(税収は年約22億円)
 税の使い道(事業)は、奥地や公道・河川沿いなどの作業性が悪い人工林の間伐(森林整備)を重点に約50%。放置された里山林の整備(提案型含む)に約20%。都市に残された民有樹林の買い取りや小規模な緑地の整備、屋上、壁面等を利用した民有地緑化、美しい並木道の再生など都市緑化に約30%。市町村やNPO団体などが行う森や緑の育成活動や環境学習支援(公募により選定)や、木材活用の普及に約10%活用しているとのことです。
 愛知県の税の使い道の特徴は、森林税を導入している33県中で「都市の緑化」を規定しているのは愛知県と兵庫県の2県だけとのことで、森林面積が43%で都市部が多い県土において県民等しく税を徴収するための配慮だと思いますが、人口の多い県では税収も多く、様々な施策が出来ることをうらやましく思いました。
 また、木材の活用普及では、「木の香る学校づくり」事業として、これまでに「あいち認証材」で作った児童・生徒用の机・椅子を7千セット整備したとのことです。

 本県での森林税の継続は、アンケート調査結果からも県民の皆さんの理解は得られると思いますが、景気の状況や東日本震災復興増税、消費税導入論議などに配慮すれば税額の増税より、むしろ愛知県のように「趣旨に賛同する県民、企業等の寄付金」の導入により、河下(広い範囲での)も視野に入れた位置付けと取り組みが問われていると思いました。

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