県では、長野市の浅川と千曲川の合流点付近で発生する洪水の被害を防ぐいわゆる内水対策について、今後5年間の緊急事業を柱とした計画案を公表し、現在ご意見を募集しています。
長野市北部を流れる浅川の下流の地域は、合流する千曲川の水位が上がると水が流れ込まずに浸水する内水被害が起きてきました。
その対策として、計画案では、昭和58年の台風10号で330棟が床上浸水した洪水と同じ規模の被害を防ぐとし、来年度からの5年間で30億円をかけて緊急事業を行うことにしています。
具体的には、増水した際に、浅川の水を千曲川へくみ出す排水ポンプの増設、現在毎秒44トンの排水能力を14トン増やし58トンにすること。
また、下流域に雨水が流れ出るのを抑えるため、現在市内5か所にある雨水をためる調整池を、新たに北堀や長沼地区の3か所に造ること。
さらに、今年度末までに計画の98%が完了する河川改修工事を進め、内水の水位の情報提供や浸水の想定図の公表などを行うとしています。
こうした対策を行うことで、昭和58年の洪水よりも浸水する面積が減り、床上浸水する住宅は90棟以上少ない180棟余りとなるとしています。
このほか、計画案には、堤防のかさ上げやさらなる排水ポンプの増設など30年単位の対策も盛り込まれました。
県では今後、地元の住民説明会での意見聴取やパブリックコメントを行い、5月下旬には計画をまとめる予定です。
ご意見の募集は、5月24日(金)までです。
詳細は、下記をご覧下さい。
http://www.pref.nagano.lg.jp/doboku/kasen/keikaku/asakawanaisui/naisuipub.htm