4月30日(火)は、長野市内で行われた「信濃川水系学識者会議 第4回上流部会」を傍聴しました。
この会議は、国土交通省が定める「信濃川水系河整備計画」について、先に示された「骨子」に対する学識者会議や住民等から寄せられた意見を踏まえ、「原案」作成したのに伴い「上流部会」の意見を聞くため開催されたものです。
私がこの会を傍聴した理由は、昨年9月に行われた第3回上流部会を傍聴した時に、次回は「原案」とともに概ね30年間の整備目標である河川整備計画に位置付ける整備箇所を示すとしており、その内容か知りたかったからです。 今回、説明された「原案」には計画期間中に整備すべき箇所が事業目的別に下流部会(新潟県)、中流部会(新潟県)、上流部会(長野県)の全てについて記載されていました。
この内上流部会については、河川整備の目標として、「昭和58年9月洪水と同規模の洪水が発生しても、堤防の決壊、越水等による家屋の浸水被害の防止又は軽減を図る」として、洪水の安全な流下対策として「上流部、中流部については、河口部で洪水処理を担う大河津分水路の改修を優先的に進める」とした上で、これまで私が長野市内について求めて来た整備箇所等については、次の様に位置付けられていました。
堤防整備では、長野市柳原~屋島、屋島~大豆島。
河道掘削では、中野市田麦~同立ヶ花
堤防の浸透対策では、長野市柳原~屋島、屋島~大豆島
今後、この信濃川水系河川整備計画策定に向けては、5月7日から6月7日まで意見募集等か行われ、それらの手続きを経て整備計画案が示されることになります。
今回示された「原案」の整備箇所は、概ね30年を目標する箇所付けであるだけに、「30年間の内、いつ整備するのか?」「この箇所は、もれているが、位置付けるべき。」「水環境や水質の保全と言うが、魚がいなくなっている環境にどう改善して行くのか?」等々、意見募集に対して、率直な御意見を寄せていただくことが、千曲川の治水と環境を守ることになると思います。
信濃川河川整備計画の策定は、千曲川を背負う長野市民にとって治水・環境など大変重要な課題であり、今後の計画に生かすため皆さんの御意見をお寄せ下さい。