平成30年春の開学を目指し準備が進められている新県立大学設立のための新年度予算に下記の内容が計上されました。
大学施設整備関連業務費19億7千8百万円余。
事業内容、大学施設の建設工事(三輪キャンパス・後町キャンパス)、校舎解体(体育館)、埋蔵文化財発掘調査業務。
設立委員会等開催経費4千225万7千円。
事業内容、教育課程の編成、教員選考等の取組、設立委員会や専門部会の開催等。
法人化支援業務委託費952万6千円。
事業内容、諸規定の整備など公立大学法人化への準備、支援業務の委託。
大学設置に係わる調査業務委託費900万円。
事業内容、大学設置許可申請書類の作成、調査業務の委託。
その他644万2千円。
事業内容、事務費等。
このほか別途、後町キャスパス建設工事費等として、債務負担行為18億2千343万円余あり。
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県では、昨年7月に実施した「ひとり親家庭実態調査」を踏まえ、「長野県子どもの貧困対策推進計画」を策定しましたが、これらの経過から新年度予算には次の対策予算が計上されました。
ただ、推進計画策定初年度の予算であり、国の補助事業を取り入れた事業が多く、今後、どの様な取組が効果的なのか一年間かけて検証して行きたいと思います。
■高等学校等奨学給付金事業(拡大)【教育委員会・高校教育課】
高等学校に通う非課税世帯(年収250万未満程度)の者に対して、授業料以外の教科書費、教材費、学用品費等の費用に充ててもらうため、給付金を支給する制度。
年額、生活保護世帯32,300円、市町村民税所得割額非課税世帯で全日制及び定時制の世帯第一子の世帯59,500円、第二子以降の世帯129,700円、通信制の世帯36,500円。
予算額5億3百60万円余(国1/3・県2/3)
平成28年度、3年学年まで拡大、第一子世帯を37,400円→59,500円に増。
■高等学校等就学支援金交付事業(拡大)【教育委員会・高校教育課】
高等学校の教育に係わる経済的負担の軽減を適正に行うことにより、教育の機会均等に寄与することを目的とし、公立高等学校の就学を支援するため、経済的負担を軽減する必要があると認められる者に対して、その者の授業料に充てるための高等学校等就学支援金を支給。
対象者は年収910万円以下の世帯で、全日制課程月額9,900円、定時制(月額制)課程2,700円、定時制(単位制)一単位あたり1,620円、通信制課程一単位あたり220円。
予算額46億2千万円余(国10/10)
平成28年度、3学年まで拡大。
■保育士修学資金貸付等事業(新規事業)【県民文化部・こども家庭課】
養成施設等を卒業後、県内の保育所等において児童の保護等の業務に従事する者を対象に、在学期間2年間を限度に支給。
返還免除要件は、卒業後1年以内に県内の保育所等の業務に就き、以後5年間従事することが条件。
貸与金額は、学費年60万円、生活費(生活保護受給者)50万4千円、入学準備金20万円、就職準備金20万円。
予算額1億2千9百万円余(ほぼ国庫負担)
■県内大学修学のための奨学金給付事業(新規事業)【県民文化部・こども家庭課】
低所得者世帯にとって、大学進学時に係わる経費のうち、授業料は大学の減免制度、生活費は日本学生支援機構の奨学金(要返還)や母子父子寡婦福祉金の貸付制度(要返還)があるが、貧困実態調査によると、大学卒業後の就職リスクなどを背景に貸付制度を利用できないといった声が多いことから、経済的な困難を困難を抱えながら、県内大学で学ぶ意欲や能力が高い学生の修学継続を支援するための制度を創設。
対象者は、「県内大学進学のための奨学金」受給者で、対象者には年、文系で15万円、理系で年25万円が支給されます。
但し、この支給対象者は、能力が高い学生一学年の内、年30人程度としています。
予算額5百50万円(ルートイングループの寄付金3百万円、企業局からの繰入金2百50万円)
■児童養護施設退所者等に対する自立支援資金貸付事業(新規事業)【県民文化部・こども家庭課】
児童養護施設等を退所した者であって就職又は大学等へ進学した者のうち、保護者からの援助が得られず安定した生活基盤の確保が困難な状況が見込まれる者に対して家賃相当額の貸付や生活費の貸付を行い、また施設等に入所中の児童が就職に必要な資格を取得するための費用の貸付を行うことで、児童養護施設等の退所者の円滑な自立を支援することを目的とする。
家賃貸付については、対象児童に対して貸付額は家賃相当額(生活保護制度における住宅扶助額を上限)、貸付期間は就職は2年間で進学は正規の修学年数の間、5年間就業継続した場合は返還を免除される。
生活費貸付については、月額5万円、貸付期間は正規の修学年数の間で5年間就業継続した場合は返還を免除される。
資格取得貸付については、施設に入所中等の児童が対象で、上限25万円で、一定期間(概ね2~3年)就業継続した場合は返還を免除される。
予算額1億4千5百万円余(国9/10・県1/10相当)
■子どもの居場所づくりモデル事業(新規事業)【県民文化部・こども家庭課】
貧困家庭等の子どもに定期的に食事提供を行う仕組みを構築するするとともに、学習支援と組み合わせたモデル事業を実施し、効果的な居場所づくりを促進。
予算額739万6千円。
また、公民館等を利用して学習支援や進路相談等を実施するとともに、研修により学習支援ポランティアの担い手確保(予算額206万円)や、学習が遅れがちな中学生に対して、地域住民等の協力による学習支援(予算額510万)事業は継続して実施。
■ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業(新規事業)【県民文化部・こども家庭課】
ひとり親の就業支援として、就職に有利な資格取得に係わる養成校入学準備金等を貸し貸与し、自立を支援。
予算額6272万円。
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2018年4月開学を目指す新県立大の設立委員会が3月14日開かれ、大学名を公募で最も多かった「長野県立大学」にすることを決めました。
また、長野市の旧後町小学校跡地に新設する学生寮の名前は、幕末の思想家で松代藩士の佐久間象山にちなんで「象山(ぞうざん)寮」にすることも確認しました。
約240人としてきた入学定員については、を170人とするなど県側が示した2学部3学科の内訳案を了承し、入学定員の「県内枠」は全体の約2割とした。
入学定員はグローバルマネジメント学部のグローバルマネジメント学科170人のほか、健康発達学部の食健康学科30人、こども学科40人。3学科全体の募集人員は、選抜方法別では一般176人、学校長推薦51人、自己推薦13人とし、高校卒業生の県内進学先確保に向けて設けた「県内枠」は、学校長推薦と自己推薦に計50人程度(全体定員の約2割)を設けることも確認されました。
このうち、健康発達学部の学校長推薦21人は、県内高校を卒業か卒業見込みであることを条件とすることも確認されました。
選抜方法については、一般入試は、大学入試センター試験で3学科とも英語を課し、学科により国語、地歴・公民や数学、理科で科目を選択するとし、個別学力検査では、グローバルマネジメント学部は英語、数学、小論文、面接のいずれかの組み合わせを、健康発達学部は小論文と面接を中心に、さらに検討するとしました。
県では「県内枠」の設置について、県では一般入試により入学する学生を含めると、全国の県立大学の例によると、学生の50%以上になるとしています。
この「県内枠」については、2月16日に行われた県議会に設置されている県短期大学の4大化に向けた懇談会で、県側から定員の14%以上とする提案に対し、私からも、また懇談会としても拡充を求めて来たものです。
なお、2月定例県議会では、新県立大学三輪キャンパス建築工事請負契約の締結で、大成・岡谷特定建設工事共同企業体と44億4,960万円。同空調設備工事請負契約の締結で、協栄電気興業株式会社と10億8,918万円。同電力設備工事請負契約の締結で、信州電機株式会社と5億7,024万円の請負契約を結ぶ議案が可決されました。
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県が行った「長野県ひとの親家庭実態調査」の内、「子どもの声アンケート」に寄せられた声を抜粋して報告しています。
これまでは、経済的事情に関する声をお伝えして来ましたが、今回は、小学校4年生から高校3年生までの、いじめ問題や教師等への主な声を抜粋します。
いじめに関する声
【小学生】の声
なりたい職業
・トリマー
友達がいじめられている。
・脳外科医
クラスに乱暴な男子がおり、よく叩かれる。私物も盗まれる。ケガをした際、本当かどうか疑われる。
・バレーボール選手
三年の時にいじめられてとてもいやな思いをした。四年の時は違うクラスの人に陰口をいわれている。
・お笑い芸人
学校でAちゃんにいじめられていること。
・動物の飼育員、獣医
友達がいじめられている。
・検察官
友達に毎日とてもいじめられている。
・無記入
友達からのいじめ。
・陸上選手
悪いことをしていないのに、「謝らないと許さない」と小さな紙を投げ付けてきたり、誰にも見えない所で「もう、友達にならない」と言われた。私は友達なんかになりたくないのに、謝まされた事がある。母と先生には話してある。
・手芸・料理
6月に初めて仲良くなった友達がクラスでいじめられている。夏休みのプールで男子に水をかけられ、私も巻き込まれた。
・看護師・獣医等
クラスが賑やか過ぎて、授業が聞こえない。暴力や暴言等で友達が傷付いている。クラスに来れなくなっている人がいて悲しい。
・無記入
友達が「バカ」と言ってきたり、先生と話している時「うるさい」と言ってきたり悲しい。私の悪口を言って他の人とばかり遊んでいて、私は一人ぼっちでいる。
【中学生】の声
・無記名
勉強がわからない。私も友達も悪口を言われた。
・人助けをする職業
勉強がうまくいかない。クラスの人達が自由すぎる。
・無記名
学校に行きたくない。
・無記名
前からいじめられていて、今も続いているがどうしたらいいか。
・無記名
学校でいじめがあること。先生の教え方がわかりにくい。
・美容師
同じクラスには私をいつもチェックしている嫌な子がいて楽しくないので、今学校へ行っていない。好きな英語も先生が嫌いで嫌いになった。今のクラスには仲の良い人がおらず、休み時間に隣のクラスに遊びに行くと、隣りのクラスの先生たちが「違うクラスの人は来ないで」と戒厳令を引いてくる。隣のクラスの仲の良い人も、別のクラスだから朝美に誘ってくれなくなった。来年クラスがえされないと学校に行きたくない。先生もかえて欲しい。
・無記名
ラインを使ったいじめ・仲間はずし、暴力をふるう子、「キモイ」「死ね」などの暴言が多いこと。集団に弱い者いじめをされて困る。
・声優
いじめが多くなってきている。(友達がいじめられている)無視や軽く「死ね」と言われる程度。これについて見て見ぬふりをしている人たちがいることが心配。
・無記名
不登校なので勉強が心配。今後のことを考えたくない。家族からは学校へ行ってないのでいろいろ言われる。思い出したくない過去を思い出してしまう。
【その他】
・お世話になっている方の力になる仕事
不登校になった生徒への接し方を、先生がもう少し学んで、知ってほしかった。今の状況が先生のせいではないと思うが、もう少し接し方が違ったらと考えてしまう。
教師に関する声
【小学生】の声
なりたい職業
・歌手
学校の先生がちょつとしたことですぐに怒って、怒鳴ったり肩を押したりして、されるのも見るのもつらい。家のことを言われ、自分を否定されているような気持ちでとても嫌。
・サッカー関係
担任の先生が男女差別をしたり、発言をしなければ立たせる。休み時間をつぶすなどをする。やめてほしいといってもやめてくれない。
・教師
担任の先生がすごく怒るし、教え方がよくわからない。
・医療関係
担任の先生が授業中よく漢字などを間違えている。隣りのクラスの方が授業が進んでいて、そのことが心配で友達と先生に言ったら言い訳を言っていた。黒板の字が汚くて読めないことがある。隣のクラスがいけない事をしていたから先生が言ったけど、注意せず隣のクラスの味方をしている。隣のクラスのパクリばかり。クラスの人に注意するだけで授業がつぶれ、そのために授業が遅れていると思う。先生がいけないのに私達のせいにする。
・トリマー
担任の先生が嫌。
・助産師
自分が分かるようになるまで教えてくれる先生がいない。
・警察官
担任の先生の差別的な対応。暴力的な言葉遣い。
・無記名
クラスがうるさく、担任の先生の声もうるさい。先生のお説教で授業がつぶれる。
・画家
バスケのコーチに「バカ」「ぼんくら」「あほ」と言われ、悲しくてとても傷ついて嫌だった。
・ケーキ職人
自分は自閉症があり、いじめられている。飛び降り自殺をしたいという気持ちを先生に相談したが、相談にのってくれず嫌だった。
・ダンスの先生
学校の先生が勉強を教えてくれない。
・トリマー
学校の女の先生に、雑巾を片付け忘れた時、すぐに「はあ?」と怒って言われ、とても傷付いた。そのため、あまり学校に行きたいとは思わない。
・医療関係
担任の先生と気が合わずイライラすることが多い。
【中学生】の声
・美容師、薬剤師
気持ち悪い教師がいる。
・花屋、イルカの飼育員
教え方が下手な先生がいて勉強がわかりづらい。宿題が多い。
・薬剤師
学校の先生の授業がよくわからない。
・建築士
学校の一部の先生が通知表のダメな所の理由を書いてくれない。テストの点数や発言が僕より悪い人の成績が僕よりもよかった。その理由がわからず悲しくて悔しい。
・無記名
不登校になっていた時の学校の対応がひどかった。どんな理由で不登校かは人各々だけど、それしか選択の余地が場合、児童の頭数で付加される国から学校への90万円を母の給料にするなどのシステムを作らないと、子どもの居場所は確保できないと思う。高卒認定試験を中信や南信でも受けられるようにして欲しい。
・無記名
学校の先生を選べるようにしてほしい。
・無記名
友達が信用できない。ラインが嫌でやっていない。やっていないとバカにされる。先生にサインを出しても「そんなこと。みんながうまくいくはずがない。」と、特定の子には言わず、我慢する子には言い、扱いが違う。相談しても解決しない。不登校の人は大事がられる。不公平。
【高校生の声】
・IT関係、美容師
母が病気を持っているので心配。先生が「アルバイトしているような奴はいらない」と言って部活に入部させてもらえなかった。
・無記名
学校の先生の教え方が下手。教員をもっと指導して欲しい。
・保健師
進学するのにどのように勉強したらいいかわからない。担任が適当すぎて困る。
・警察官、自衛官
先生が問題や面倒なことをたらいまわしにしている。生徒とのかかわりが少なすぎる。
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県が行った「長野県ひとの親家庭実態調査」の内、「子どもの声アンケート」に寄せられた声を抜粋して報告しています。
今回は、高校3年生の声です。
主に経済的な回答についての抜粋
【高校3年生】の声
なりたい職業
・公務員
自分のように進学を諦めて就職しなければいけない子どもがいなくなるような制度があれば良いと思います。
・安定した生活ができる職業
行きたい大学があるが、県外だからお金がかかり行けない。先生は「奨学金をもらって」と簡単に言うが奨学金はいつか返さなければいけないから簡単には考えられない。「特待生」も、ことり親家庭ではなく塾に行けるような人よりも、成績が高くいととれない。そうなれるお金も環境もない。友達が県外の私立を第一志望にしているのを見ると羨ましくなる。友達で、「選ばなきゃ大学なんていっぱいある」と言う人がいるが、選べる人に言わせると「ふざけるんじゃない」と思う。大学のことを簡単に考えられる生活をしていると思うと劣等感しか生まれない。「夢が無い」と言われるが、夢をもっても何もならない。劣等感が大きくなり、消えたくなるだけ。劣等感に勝てる気がしない。長期休みになると母が「どこかに行こう」と言ってくれる。でもどこかに行くのもお金がかかり、そのお金を使わなければ、少しは貯まるのではないかと思う。息抜きの時でもそんな考えてしまうのが嫌。せっかく楽しませてくれようとしているのに心の底から楽しめていない。普通の生活がしたかった。
・未記入
本当に苦しんでいる子どもはここに書けないと思う。
・未記入
母子家庭でお金が無い。行きたい大学があってもいけない。長野は大学がないから県外へ行きたいが、お金がかかるから結局大学へは行けない。親に借金をさせたくない。大学の免除制度があればいい。
・未記入
進学をしたかったが、お金が無いといけないので就職の予定。どうしたら学校に行けるか悩んだが諦めた。誰でも進学できるような日本になって欲しい。
・介護士
短大に入学したいが、下宿になるとお金が無いので諦めた。
・映像関係
大学で卒業までにかかる費用について、親の負担が心配。
・臨床検査技師
大学への入学を親が支援してくれるかわからない。
・工場勤務
母に迷惑をかけないように進学を諦め、地元での就職を選んだ。
・飲食店経営
学費援助を充実させてほしい。
・理学療法士
専門学校へ行きたいが高額のため断念しなければならない。市内で仕事をしたかったが、理学療法士になれる職場がないため、他市を選ばなければならず断念。
・小学校教諭
塾に行きたいがお金が無いので行くことができない。奨学金を利用して進学をするつもりだが、それだけでは足りず、将来にも不安が残る。
・保育士
県外で行きたい学校があったが、金銭的な問題で諦めた。一人暮らしはお金がかかるので仕方ないが、行きたかった。
・バスガイド
専門学校を志望していたが、お金がすごくかかる事がわかり、親に迷惑をかけたくないので就職に決めた。
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長野県が現在意見募集をしている「長野県子ども貧困対策推進計画(案)」に、ひとり親家庭や子供達の実態を把握し意見や要望を反映させるため県が行った「長野県ひとの親家庭実態調査」の内、「子どもの声アンケート」に寄せられた声を抜粋して報告しています。
今回は、中学3年生の声です。
主に経済的な回答についての抜粋
【中学校3年生】の声
なりたい職業
・無記名
進学にお金がかかりすぎる。通学の電車代を安くしてほしい。
・医者
母が一人なので、お金のことが心配。
・看護師
母が朝早くから夜遅くまで働いていて、母と話す時間がなくて寂しい。 仕事が終わった後、母に話しかけても反応が薄い。
・薬剤師
私立の学校に行くとなった場合、高額なお金が必要になること。
・スポーツ関係
進学希望だが、お金のことで心配がある。
・介護福祉士
将来の夢をかなえるには短大等で学びたいが、お金がないから、必要な分を貯められるか不安。
・建築士
母の収入だけで、大学へ行けるのだろうか。塾へ行くためのお金。部活にかかるお金。
・医者
夢のために私立中学に通っている。そのため親に金銭面で負担をかけてしまっている。大学のことも考えると金銭的な面での援助をして欲しい。
・無記入
母が不規則な勤務なので夜は家にいてほしい。進学したいけどお金が心配。
・小物を作る仕事
早く無料塾みたいな所を作って欲しい。
・エンジニア
家にお金がないので、進学を諦めなくてはいけないかもしれなくて心配。
・パイロット
大学まで行くと莫大なお金がかかるので大丈夫か不安。
・無記名
勉強は好きでそこそこできる方だと思うし大学進学をしたい。しかし大学へ行くとなると、奨学金を借りても生活を苦しくさせると思うので親に言えない。母は体が弱いので離れる事も心配。
・アニメ、本関係
将来アニメや本関係の仕事に就きたいが、親は「お金がかかる」「学力が足りない」と言います。自分の将来は自分で考えたいが今の私にはできません。どうしたらよいのでしょうか?
・研究員
お金が足りなくて行きたい大学に行けないかもしれない。
ひとり親家庭の「子どもの声」アンケートより(5)
県が行った「長野県ひとの親家庭実態調査」の内、「子どもの声アンケート」に寄せられた声を抜粋して報告しています。
今回は、高校1~2年生の声です。
主に経済的な回答についての抜粋
【高校1~2年生】の声
なりたい職業
・介護福祉士
専門学校か短大に行きたいが、母子家庭だからお金が心配。
・無記入
親の収入では大学に行けない。
・無記入
大学に進学したいが、お金がかかり母に負担をかけてしまうこと。
・管理栄養士
進学にあたって金銭面が心配。
・薬剤師
母子家庭だからと言って銀行がお金を貸してくれないという話を聞いたりする。そうなれば、大学に行けなくなる。世の中の仕組みはおかしい。差別だと思う。
・塾講師、美術系
四年制大学に行きたいが家の事情で短大がぎりぎりです。奨学金も借りるまではいいですが卒業した後返さなければいけないというのが引っ掛かり、親が使わせてくれません。もう少し奨学金を見直してほしいです。
・無記名
将来を考えると進学したいが、母の収入では無理。祖父母は病気がちで、貧乏で不安しかない。
・考え中
母が一人で働いているので、習い事や進学をしたくてもお金に余裕がなく、アルバイトをして自分で行くしかない。部活もできない。
・作業療法士、理学療法士
学力も心配だが、志望大学があっても金銭面で行くことができない。県外の大学だと、一人暮らし分のお金もかかり県内の限られた進路しか選択できない。
・人と接する仕事
母が一年以上精神病で情緒不安定なときがあり、対応がわからない。イライラすると母に冷たく接してしまう。お金もないし生活も厳しい。家の力になりたい。
・美術関係
母子家庭で、大学進学はしたいけど無理なのはわかっている。本当は進学したい気持ちはあるが、母には言わず、私は高校を卒業したら働くからねと言っている。
・未記入
大学進学希望だが、お金がかかりあきらめるしかない。貧乏が理由で、高校・大学進学をあきらめなければならない人を助けてほしい。
・未記入
大学に行きたいがお金がかかるから短大にしようと思う。
・カウンセラー、小学校教員
夢があり進学をしたいが母子家庭でお金が心配。進学したい大学が私立なのでお金がかかるし、お金を稼ぐためにたくさん働く母の健康も心配。
・小学校の先生、中学の社会の先生
行きたい大学は私立だが、親は金銭的に国公立でないと駄目だという。そのため、勉強に対する目標が見えなくなってきてしまった。
・看護師
大学に行きたいがお金がないから、奨学金が少しでも多い私立大学か、少しでも安い国公立になってしまう。できるだけ親には楽をしてもらいたい。
・無記名
短大・大学に行くにはお金がかかると切実に思う。母一人の負担が大きすぎて、自分も大好きな部活をやめてアルバイトをすべきなんだろうか。母を見ていると辛い。
・高校教諭
母は仕事や家事のことで忙しい毎日で、お金かかることは相談しにくい。
・医療事務
専門学校へ行きたいけれど親にお金がないから就職してほしいと言われる。
・教師
大学進学時の入学金・授業料、またもし一人で暮らす場合など、お金が必要であること
・無記名
専門学校に進学したいと考えているけど、専門学校はすごくお金がかかってお母さんに迷惑をかけるから悩んでいます。一人暮らしをしたいし、いろんな面でお金をたくさん使うから進学したいけどどうしょう。と思っています。
・無記名
奨学金を借りても利子をつけないようにしてもらいたい。
・無記名
もっと勉強して、楽をさせてあげたいけど、塾にも行けない。親のことを考えると無理だと思う。高校でもお金がかかる。
・無記名
進学のこともそうだが、母子家庭という環境のせいで将来が決まってしまうのか。金銭的に厳しいということで将来の選択肢が少なくなってしまうのか。怖い
・研究者、医療系
父からの支援がないため、全体的に金がない。大学への進学も心配。私立大学への進学は無理だと言われている。
・保育士等
短大などに行きたいけれど、お金がないので就職も考えている。でもなるべく自分がやりたい職業に就きたいから、金銭面など支援が必要。
・栄養士
母子家庭だから、自分で働いて学校に行っている。毎日が大変。姉も働きながら短大に行っているが、高校以上の学校に行くのは難しいので、私は高校までにするつもりだ。母子手当が18歳までなのはなぜなのか。
・介護福祉士
お金に余裕がないから早く就職して助けたい。
・通訳
母子家庭でもお金の事を心配せずに学べるような制度を作って欲しい。
・警察官
勉強はしっかりしていて成績は良いが、進学するお金が足りない。
・保育士
親には就職しろと言われているが、進学を希望している。でも経済的にとても厳しい。
・無記名
県外に進学したいと思っているが、母に負担をかけたくないので金銭面でどのようにすれば良いか悩んでいる。
・医師
金銭面を考えたら国立大学の選択肢しかないが、頑張るが、夢を諦めなければいけなくなるかもしれないことが不安。
・無記名
進路を決めなければならないのですが、経済的なことを考えると選択肢が少なくなってしまうので悩んでいます。
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長野県が現在意見募集をしている「長野県子ども貧困対策推進計画(案)」に、ひとり親家庭や子供達の実態を把握し意見や要望を反映させるため県が行った「長野県ひとの親家庭実態調査」の内、「子どもの声アンケート」に寄せられた声を抜粋して報告しています。
今回は、中学1~2年生の声です。
なお、これらの声を踏まえ策定された「長野県子ども貧困対策推進計画(案)」について意見募集が行われていますが、これだけ重要な課題が県のホームページのトップページにないとの私の指摘に対し、24日に改善されましたので、その事に関する一般質問は行わないことにしました。
主に経済的な回答についての抜粋
【中学校1~2年生】
なりたい職業
・料理人
家族のこと。兄が自閉症なので母が死んでしまったら、どう生きていくか、兄をどう支えていけばよいのか心配。
・JR
母の病気のことや、お金がないこと。鉄道短期大学に行きたいがお金が心配。
。人と直接接し笑顔にできる仕事
中学受験をして私立に通学させてもらっているが、お金のことが心配。6年間の(中一貫)私立に通うということは母にも大きな負担ではないかと色々考えてしまう。
・オーケストラ
お金がないから将来の夢はかなわない。お母さんが入院した時、家にずっと一人でとしも困ったけど誰も助けてくれなかった。もし、お母さんが死んでしまったら高校にも行けないと思う。お父さんは手紙を出しても何もくれないし、返事もない。お母さんは仕事をしても、私の学校の用事で会社を休むと、嫌な顔をされてしまい、すぐに会社をやめてしまう。かわいそうだから学校に来なくてもいいように、参観日とか役員を無くして欲しい。
・ 薬剤師
母が疲れていてかわいそう。
・パティシェ
塾に行きたいが、お金がないため行けない。
・看護師
何をやるにもお金がなく、我慢が多い。
・無記名
父の体が心配。仕事が忙しく自分が負担になっていないか。お金は足りているか。
・無記名
中学でマネージャーをやっており、高校に行き野球部のマネージャーヤになりたいが、私立なのでお金がかかってしまい、家庭に心配をかけたくない。
・無記名
家はお金がなくてすごく大変。お小遣いも全くない。部活のお金も高くてぎりぎりなんとかやっている状態。勉強ができない。
・無記名
母が具合が悪くても会社に行くので、体を壊さないか心配。母に何かとお金を払ってもらうのが申し訳ない。
・無記名
お金がかかることを考えると進学できないのかと思う。
・医者
母が大変になるから、大学に行けないかもしれないので、医者になれないかもしれない。
・救命士
母が夜もアルバイトをしているので、大学に行けるか不安。あまりお金をかけさせたくない。
・トリマー
毎日仕事を頑張っている母の身体が心配。父がおらず兄弟も多いので、金銭や精神的にも母が心配。
・看護師
大学に行けるか、親のお金が心配。
・医者
自分のなりたい職業への費用が不安だし、望むことを躊躇してしまう。お金が無いためなりたいのを断念しなければいけないのかという不安がいつもある。欲しいものが多々あるがそのことを言うのを躊躇してしまい言えない。塾なども行きたいとは思うが、金銭的に行けない。学習面で差が出ないかとても心配。
・無記名
母が病気になったりしたらと思うと心配。
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主に経済的な回答についての抜粋
【小学校4~6年生】
なりたい職業
・塾の先生、カフェ
大学まで行けるか心配。中学はできれば良いところに行きたいが受験が心配。お母さんがお金ないし水道代など払うのにすごく困っているので心配。アレルギーを持っているので定期的に病院に通いたいが病院代がなくて困っている。
・農家
母はこれからどうしていくのか(新しく父を作るのか)母は本当に幸せなのか、もっと母の夢をかなえてあげたい。
・医者
エアコンが欲しいが買えない。友達はゲーム機を持っているが僕の家はない。お母さんはお金がないと言っている。
・サッカー選手
僕はサッカーが好きでクラブに入りたいが、母子家庭で生活するのにも大変でお金が無いので入れたくても入れません。会費もユニフォームも無料のところがあればいいなと思います。
・女医
女医になりたいがお金が無いのでなれないかもしれない。学校の先生がひいきしている。
・スポーツ選手
将来をしっかりするためお金をいっぱい増やさないといけないので心配。毎日母がいないから寂しい。
・医者、人助け
習い事をしたいができない。お金があれば周りの子と同じでいられる。夢は叶えたい。自分も頑張るが、お金は支援して欲しい。母が仕事のストレスをぶつけてくる。
・医者か警察官
習い事をしたいが、お金がなくてできなくて悲しい。
・美容師
専門学校へ行くお金がない。
・中学校の先生
父の安否など居場所がわからない。友達に父のことを聞かれることが辛い。クラスで話す人があまりいない。将来大学に行けるか心配。
・作家
母の介護費用
・獣医
母だけの給料で大学まで行けるのか心配。
・美容師
全然勉強が分からない。母が遅く帰ってくるので、一緒にいる時間が少ない。
・動物関係
三ヶ月に一回くらいしか母に会えないので少し寂しいです。
・美容師
専門学校に行くにはお金が沢山かかるから心配。
・看護師
お金がなくてやりたいことが何もできず、遊びたくても遊べない。
・支援学級の先生
姉の障がい、貧乏、もっと外食したり、遊びに行きたい。父が欲しい。母の健康についてなど考えている。
・薬剤師
母がいないなら、家のことと勉強をやらなくてはいけない。やりたいことの時間がない。(週一のピアノ・週二の塾が忙しい)
・空白
母が持病があって働けないので、祖父母の収入に頼っている。大変だけど頑張るしかない。
母がいつ死んでしまうか心配。
・スイーツショップ
将来のために専門学校へ行きたいが、親に心配をかけたくない。
・獣医
お金が無いので大学まで行けるかわからないのが心配。
・ケーキ屋
母が仕事が遅く寂しい。一緒にいる時間が欲しい。
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長野県では、県内におけるひとり親家庭の実態を把握し、ひとり親家庭の行政ニーズに対応するため実態調査を行った主な結果については、昨年12月19日にこのブログで報告しました。
http://blog.goo.ne.jp/take123ht/e/f2553dbcf0b2dc71ffe885acb3deb7a6
県がこの調査に併せ、「子どもの声」アンケートを県内のひとり親家庭の子ども(回収数4,466人)、同児童養護施設で暮らす子ども(同266人)、同里親の下で暮らす子ども(同22人)に行った、小学生4年生から18歳の子どもに対し、将来なりたい職業、将来行きたい学校、希望をかなえるのに必要なもの等について調査した結果が、現在、県が意見を募集している「長野県子どもの貧困対策推進計画(案)」の公表と併せ、個別具体的な「声」が公開されました。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kodomo-katei/documents/27_2kodomo.pdf
「子どもの声自由記入」の項は、30ページもあり読むのが大変でしたが、そこには、貧困故に将来への夢に不安に思っていることや、諦めることを受け入れざるを得ない実態、いじめや学校での人間関係の悩み、先生への不信感、生活のため頑張っている母への思いやりなどが実直に書かれており、無我夢中で読んでしまいました。
子供達は、生まれ生活する場所を選択することはできません。
なのに、なぜ、こんなに苦しい思いをしなければならないのでしようか?というのが、私の実感です。
訳あって貧困家庭に育つことになった子供達は、貧困故に、日常の生活が不自由にさらされ、将来の夢への希望を失って行く、そして自分の生活を負い目に感じてしまったのか、学校では友達関係も崩れて行くというイメージを想像してしまい、読むにしたがって涙がでてきました。
県では、この実態調査を踏まえ、新年度予算案に「長野県子どもの貧困対策推進計画(案)」を前倒しする形で、貧困家庭やその子供達を支援する新規事業予算を計上していますが、私は、県が子供達に将来の夢や要望を聴く実態調査を行った以上、財政の許す限り、とことんまで貧困の連鎖を防ぐためにも、子供達の夢をかなえる対策を講じべきであり、その取り組みと検証をおこなって行く決意です。
是非、皆さんにも、本県でも大変増加している「子どもの貧困家庭」に生活する子供達の思いを知って欲しいと思い「子どもの声自由記入」の項をお読み下さい。
なお、今後、何回に分けて、「子どもの声」に寄せられた意見を、このブログでも、小・中・校別で、特に経済事情での進路等に関する子供達の意見をまとめ報告したいと思っています。
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2月15日行われた、県交通運輸労働組合協議会と県との懇談会で、事前に推進の立場で要望した長野県内の「歩者分離信号機の設置状況と今後の設置計画について」、長野県警交通規制課から以下の回答がありましたので報告しますが、この長野県警の取組は全国的にも注目されていて、何ヶ月か前にNHKの全国放送で紹介されていました。
整備の方向として、通学路を最重点とする。無駄な赤信号待ちを極力なくし、交通事故を引き起こさない。交通バリアフリーにも配慮する。等としていますが、ご希望があれば、ご相談下さい。
なお、歩者分離信号機の設置状況と今後の設置計画についての県警からの状況説明は以下の通りです。
歩者分離信号機については、信号交差点における横断歩行者の交通事故防止に有効であることから、通学路上の信号機を中心に、平成14年度から継続的に整備を進めている。
平成27年3月末の県下の歩者分離信号機は377か所で県内全ての信号機(3,519か所)に対する整備率は10.71%と平成26年に引き続き全国第1位です。
平成27年度は、通学路上の信号機や新設信号機の整備に併せた歩者分離式の導入等で11か所の歩道分離式信号の整備を予定しており、平成28年3月末の歩者分離式信号は388か所、整備率も10.94%となる見込み。
今後も、小学校をはじめ、地域からも更なる歩者分離化を要望する声が多いことから、継続的な整備を推進して行く。