ジョン・カーニー監督「はじまりのうた」を見る。
見ていてこれだけ気持ち良くなる映画も珍しい。
音楽が人と人を繋げ、あたたかなものがこみあげてくる幸福感。
恋人のスター歌手に浮気をされた
シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)が、
落ち目の音楽プロデューサー・ダン(マーク・ラファロ)と出会い、
一緒にアルバムを作るというストーリー。
ありがちというか、ステロタイプな話なのだけど、
歌われる楽曲の良さはもちろん、何よりもこの映画の作り手たちが、
音楽の持つ力を信じているところが感じ取れる。そこが最大の美点。
音楽が人の心を優しくし、背中を押すのだ。
そして、キーラ・ナイトレイが素晴らしい。
この女優さん、「パイレーツ・オブ・カビリアン」とか
「つぐない」(←傑作ですよ)、あるいは「プライドと偏見」といった、
時代ものやコスチュームものが多いので、
本作のような現代が舞台で、
しかも年相応で等身大な役どころは珍しい。
彼女のボーカルがまた、いい味が出ていて滲みる。
久々にサントラを買いたくなる映画というか。
すっかりキーラ姐さんに首ったけ(←死語)でございます。
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