Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

どろどろのいたみ

2015年08月10日 | 映画など

ジャック・ドワイヨン監督「ラブバトル」を見る。

家族との確執を抱えた若い女と、

孤独に生きる隣人の男が織りなす、

文字通りラブでガチなバトル。見ていて、ほんと、痛い。

痛いというのは、まさに主役の男女が

心も体も傷つけ合うからだ。そうしなければ「愛」ではないと

言わんばかりに、ベッドルームで、納屋で、山の中腹で、沼で、

汗と涙と泥にまみれたセックスをこれでもかと見せつける。

 

見て楽しいかと言われると、もちろん楽しくない。

でもなぜか見入ってしまうのは、二人の台詞やアクションが

観客の心のどこかに響くからかもしれない。

かといって安易な感情移入はできず、ただ二人の凄まじいラブバトルを

見続けるしかないというか。

 

ジャック・ドワイヨン監督の「ポネット」が日本で大ヒットしたのは

19年前のことだと知って驚く。本作が久し振りの新作公開となったようで。

そもそも観客にサービスしないというか、媚びを売らない映画を

つくる監督なので、めまいと胃痛に悩まされているtacoとしては、

またキツイ映画を見ちまったな、と思った次第。

 

 

コメント
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