今作っている本で、
帯に入れる推薦文の依頼を、
とある著名な評論家にお願いするため、
マスコミ電話帳で連絡先を確認し、
さっそく連絡してみた。
マネージャー関係の人が出てくると思ったら、
いつもテレビで聞き慣れている声が出た。
本人だった。
本の趣旨を説明したが、
どうも、その趣旨にはあまり賛同できないと言われた。
推薦文を書くなら、全部読まなければならないし、
興味が湧くなら時間を削ってでも読むんだけど、と。
僕は、そこで
以前から自分もこの本の著者もあなたのファンで、
きっとわかっていただけると思ってお願いしているんです。
せめて、抜粋だけでも読んでいただけませんか、と、
泣き落とし、というか、情に訴える作戦に出た。
評論家氏は、しばし沈黙したあと、
じゃあ、一部だけメールで送ってみて、と言った。
喜び勇んで、メールを送る。
それも、なるべくその評論家の嗜好に合ったものを選んで。
すぐ返事が来た。
結果はNGだった。
でも、どこの馬の骨とも判らない人間の電話に対応し、
ちゃんと原稿を読んでくれたその評論家の態度は、
僕のようなB級編集者にとって、
結構勇気を与えてくれた。
どこにでも、ちゃんとした人はいる。
その評論家への好感度が増したのは言うまでもない。
帯に入れる推薦文の依頼を、
とある著名な評論家にお願いするため、
マスコミ電話帳で連絡先を確認し、
さっそく連絡してみた。
マネージャー関係の人が出てくると思ったら、
いつもテレビで聞き慣れている声が出た。
本人だった。
本の趣旨を説明したが、
どうも、その趣旨にはあまり賛同できないと言われた。
推薦文を書くなら、全部読まなければならないし、
興味が湧くなら時間を削ってでも読むんだけど、と。
僕は、そこで
以前から自分もこの本の著者もあなたのファンで、
きっとわかっていただけると思ってお願いしているんです。
せめて、抜粋だけでも読んでいただけませんか、と、
泣き落とし、というか、情に訴える作戦に出た。
評論家氏は、しばし沈黙したあと、
じゃあ、一部だけメールで送ってみて、と言った。
喜び勇んで、メールを送る。
それも、なるべくその評論家の嗜好に合ったものを選んで。
すぐ返事が来た。
結果はNGだった。
でも、どこの馬の骨とも判らない人間の電話に対応し、
ちゃんと原稿を読んでくれたその評論家の態度は、
僕のようなB級編集者にとって、
結構勇気を与えてくれた。
どこにでも、ちゃんとした人はいる。
その評論家への好感度が増したのは言うまでもない。