オリヴィア・デ・ハヴィランド。
享年104。亡くなったのは悲しいけれど、
ここまで長寿だったのは、なんともおめでたい限りだと思う。
「風と共に去りぬ」(39)のメラニー役は、
スカーレット・オハラ役のヴィヴィアン・リーと好対照で、
この映画を初めて見た中学生のときは、
あまりにも強くて逞しいスカーレットより
柔和で優等生なメラニーに惹かれていたっけ。
エロール・フリンとは名コンビだったみたいだけど、未見。
そのうち渋谷のシネマヴェーラで見られるかなあ、と。
そのヴェーラで見た
ラオール・ウォルシュ監督の佳作
「いちごブロンド」(41)に出ていた彼女も素敵だった。
ジェームズ・ギャグニーと結ばれる堅物の女性を演じていて、
本作のもう一人のヒロインが
ビッチで妖艶なリタ・ヘイワースで、またまた好対照だった。
優等生キャラのイメージが強いけれど、
アルドリッチ監督の「ふるえて眠れ」(64)では
これまた強烈な個性を発散させるベティ・デイビスを
地獄に落とそうする性悪女を演じていて、新鮮だった。
「レベッカ」「断崖」、そして「忘れじの面影」の
ジョーン・フォンテーンの姉で、
私生活ではかなりの確執があったよう。
それはともかく、可憐で儚げな役が目立つ妹と比べて、
地味だけど芯の強い女性を演じ続けてきたという印象のひとでした。
長い間、ほんとうにお疲れ様でした。
あなたの映画はいつも追いかけて見ていました。そしてこれからも。
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