Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ただひたすらの眼力

2024年06月02日 | 映画など
ジョージ・ミラー監督
「マッドマックス:フェリオサ」を見る。
実はこのシリーズに
それほど思い入れがあるわけではなく、
新作が公開されれば、まあ見るかなあという感じではあるのだけど、
今回はけっこう前のめりだったという。
それはひとえにアニャ・テイラー=ジョイが
主演しているからなのです。逃げも隠れもいたしません。


そのアニャ嬢が演じるのは、
前作「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」で
事実上の主役だった女隊長フェリオサ。
彼女の若き日を描く前日譚だ。

「譚」とは物語の意味だが、
本作はほぼ物語というかドラマがない。
あるのは、暴走と殺し合いばかりの殺戮世界だ。
アクションに次ぐアクション、という言い方が
生ぬるいというか、だだっ広い荒野のなか、
延々と大暴れする連中をただただ追いかける映画。

アニャ嬢はほとんど台詞がない。
その印象的な目のなかに怒りを膨らませて
母親の仇であるバイカー軍団への復讐に燃える。
荒涼きわまる映画だけれど、意外と明るいイメージなのは、
バイカー軍団の首領ディメンタスを演じる
クリス・ヘムズワースの陽気な個性のおかげだろう。
のらりくらりというか、C調(死語)な悪役。
どこか憎めなくて、フェリオサにぶち殺されなくても
いいんじゃね? と思わせるほどだ。

ともあれ、俳優陣の体を張った怪演を楽しみ、
アクションに酔いしれるのがいいだろう。
過去のシリーズとの整合性や伏線、世界観を細かく
味わうことができれば楽しみも倍増だと思う。
自分はそこまでのファンではないので
誰か詳しい人、本作の楽しみ方を教えてくださいな。

コメント
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