Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

男気の痛み

2008年10月23日 | 映画など
デビッド・クローネンバーグ監督
『イースタン・プロミス』を見る。
おお。これはもう、ヤクザ映画そのものというか。
日本なら三池崇史監督が作りそうな
バイオレンスと血みどろの物語である。


Eastern Promises(2007)

舞台はロンドン。
身元の知れない少女が産み落とした赤ん坊。
その子の世話をする助産婦アンナ(ナオミ・ワッツ)と、
ロシア系マフィア組織の運転手ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)の物語。
ニコライはその強靱な意志と肉体で、
組織の中で台頭し、力をつけていく。
アンナは赤ん坊の母親が、
マフィアと関係していたことを突き止め、危険にさらされる。
それを見て彼女を守ろうとするニコライ。

と、書いてはみたが、
ラブストーリー的なテイストは希薄。
ニコライのタフでミステリアスな行動に右往左往させられながら、
ときおり繰り広げられる殺戮とバイオレンスに魅了。
しびれるほどの男気。しかし、その代償はかなり、痛い。

ヴィゴ・モーテンセンはやりすぎの感はあるが、
これほどのタフネスを感じさせる役どころは、さぞかし楽しかっただろう。
クローネンバーグの前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』も
かなりスリリングな役だったが、今回はその上を行くインパクトの強さだ。

ナオミ・ワッツ。この女優さんは素敵だ。
ちょっと生活に疲れて、やさぐれた感じの女の人を演らせると
実にいい味が出る人だと思う。演技力があるんだろうな。やっぱり。



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