Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

愛こそすべて

2014年05月14日 | 映画など

ジム・ジャームッシュ監督

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」を見る。

吸血鬼のカップルの、これはラブストーリーか。

倦怠期の夫婦が、お互いへの愛を再確認する映画とも読み取れるような。

吸血鬼とはいっても、

夜な夜な人の生き血を求めて彷徨うような時代ではないらしく、

病院でこっそり血清を買ったり、同じ吸血鬼の長老から

レアものの血を譲ってもらったりする主人公たち。

さすがに太陽の光は苦手らしく、明け方寝て、夕方、陽が沈んで起きるという生活。

どうやって生活の糧を得ているんだろうと思いながらも、

スマホは持ってるし、ヴィンテージものの楽器をコレクションしたりしている姿は、

いつまで経っても大人になれない、ひきこもりのカップルを描いているようだ、

というか実際そんな映画なのである。

 

その現実感の無さ(吸血鬼だし)をベースにしつつ、

ダラダラとした日常を味わう不思議な映画体験は、

いかにもジャームッシュらしいというか。

この監督、もう還暦を過ぎているんだけど、ずっとこんな

サブカルな映画を撮り続けているところに感服する。

ふつう、人として成熟して、人生を感じさせるような映画を撮るだろうに。

って、これは褒め言葉です。

現実から引き離してくれる映画は、それだけで優れた映画だと思うし。

いつまでもこんな映画を見せてくれることを希望します。

 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (denkihanabi)
2014-05-19 00:00:56
これは見てない。ジャームッシュは見ないとな。
昨日「ドーン・オブ・ザ・デッド」を見て今日「殯の森」を見た。映画の振り幅に幸せを感じる。
どっちも、悪くない映画だが、実はどっちも好きじゃない。いい映画と好きな映画は、違う。
大切なのは、好きな映画、の方だ。
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どっちも好き (taco)
2014-05-20 11:47:44
ドーン・オブ・ザ・デッド
ゾンビに喰われる人たちがどこか喜んでいるような。
あの絶望感がたまらない。

殯の森
茶畑って出てきたよね? 
あそこでかくれんぼみたいなことする場面を
覚えている。
返信する

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