ひいいいいいいっ。
やっちまいました。
嗚呼。なんということだ。
それは土曜日の朝のこと。
これでもかというぐらい惰眠をむさぼり、
しかたねえ、起きてやるかと。
実は夕べ、滅多に行かないハイソかつ
高級なスーパーでコーヒー豆を買ったのです。
清水の舞台から飛び降りたつもりで
それはそれは（自分としては）上等な豆を。
さあて。優雅なカフェタイムじゃ。優雅優雅。
うふふとハイソな笑みを浮かべながら、
お湯を沸かし、豆をミルで挽こうと思った瞬間、
袋ごと床に落としてしまい、豆が散乱する惨事が。
ひいいいいいいっ。
高級な豆が。ハイソなコーヒーが。優雅なカフェタイムが。
と叫んだのもむなしく、
涙ぐみながら豆をひと粒ずつ拾う小市民。
