Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

邪悪は卒業しない

2023年05月17日 | 邪悪なT君
うひょひょひょひょひょひょ。

嗚呼。絶望しかない。
ただでさえ疲労困憊なのに、
貴様の相手なんかしていられるか。
こっちは忙しいのだ、邪悪なT君よ。

「あれ〜お疲れのようですね〜。
 そんなに仕事してどうするんですか〜人生楽しまないとアレですよ〜。
 とっておきのアレが出たのを知らないんですか〜」

アレとは何だ。曖昧な指示語を駆使しやがって。
串カツ? やきそば? 
だから何だというのだ。
焼きそばに田中の串カツが乗ってるだけの代物だろう。

「いやいや〜まさかホントに串カツが入っているなんて
 そんなアレなことするわけないじゃないですか〜味だけですよ〜
 そうです〜串カツソースの味のやきそばなんですよ〜
 スーパーカップもなかなかやりますよね〜」

串カツが具じゃないって?
それはウソまやかしではないのか。

「この世はウソとまやかしの世界ですよ〜知らなかったんですか〜。
 それにしても、具が串カツだったら良かったんですけどね〜。
 なんてったって、串も具ですからね〜」

串が具、ってなんだ。
どうして串にこだわるのだ。

「だってアレじゃないですか〜串カツは串があってこそですからね〜
 串が刺してなかったら、ただの豚カツじゃないですか〜。
 値打ちがガタ落ちですよ〜」

200円のカップ焼きそばの
何が値打ちだ。ふざけるんじゃない。

そう叫び、奴の体を八つ裂きにし、
無数の肉片にする。やることはひとつだ。

「うひょ〜やっぱり串に刺すんですね〜。
 串カツとか焼き鳥とか、串が命ですからね〜。
 ほら、居酒屋で焼き鳥頼むと、
 串から身をほぐす輩がいるじゃないですか〜
 ああいうのは万死に値しますからね〜」

万死に値するのは貴様だ。
肉片と化し、串に刺された邪悪なT君は、
小麦粉と卵、パン粉をまぶされ、
熱した油でジャアアっと揚げられるのでした。
串カツ田中のメニューに加えてもらおうかしら。

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