クロード・ルルーシュ監督「男と女」を見る。
たいへん有名な映画だけど、実は初見。
ふだんシネフィルとか何とか言ってるけど、
知らない映画とか見てない映画なんて
それこそ無限に星の数ほどある。
結局、世の中にある映画のほんのごくごく一部しか
見ないで死んでいくわけだから、
少なくとも出会った映画とは
まさに一期一会、出会いを大切にしたいところ。
とにかく思ったのは、
アヌーク・エーメがキレイだなあ、と。
落ち着いた大人の女性の色香が漂い、
レーサー役だけど、唐変木にしか見えない
ジャン=ルイ・トランティニャンといい仲になる過程を、
心地良い移動撮影と
カラーとモノクロのコントラストで描き切る。
この映画が公開されたのは50年前。
当時の観客は、さぞかし新鮮な思いで見ていたと想像する。
「男と女」という邦題はわかりやすいし、意味深で色っぽい。
デートムービーとして、今でも充分通用するなあと、
やさぐれたシネフィルは思ったりするのでした。