Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

追悼のメロディ

2016年01月21日 | 日々、徒然に

なんだか追悼ばかりだけれど、

エットーレ・スコラ監督が亡くなったという。

享年84。そうなのか。

 

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演した

「特別な一日」が特に有名だけど、

好きだったのは、これまたマストロヤンニが出ていて、

ジャック・レモンと共演した「マカロニ」というコメディ。

 

 

ビリー・ワイルダーの映画からそのまま飛び出てきたような

ジャック・レモンがイタリアで昔の古い友人のマストロヤンニと出会い、

ドタバタを繰り広げるのだけど、イタリア人気質丸出しのマストロヤンニと

アメリカ人であるジャック・レモンとのメンタリティのギャップが笑わせる。

最後はとても暖かい気持ちになるので、オススメです。

 

あと「あんなに愛しあったのに」という、

いささか気恥ずかしい邦題がついた青春映画も好きだった。

第二次大戦から戦後にかけて、親友同士の男たちと、

マドンナの女が30年にわたって織りなす恋愛模様。

イタリア社会の変遷をシンクロさせて見ごたえあったなあ、と。

ヒロイン役のステファニア・サンドレッリが可憐でたまらなく愛らしかった。

 

 

イタリアの映画監督というと、

フェリーニとかヴィスコンティとか

アントニオーニやパゾリーニなどなど、

ものすごい芸術家がいっぱいいるけれど、

エットーレ・スコラはずっと庶民的で職人的。

しかし才気煥発な映画を撮った人だと思う。

また見直したいなあ。どこかで追悼上映やってくださいな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする