Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

坂の上の時代

2016年01月08日 | 日々、徒然に

打ち合わせで渋谷まで出る。

特に考えもなくスペイン坂を上っていったのだけど、

坂の上には昨日閉館となったシネマライズが。

 

 

まさに最先端のミニシアターという感じだったけれど、

こうして閉館になると、ひどく荒涼としたイメージが漂う。

まあでも、86年開館というから、30年も続いたわけで、

このシネマライズを中心としたミニシアター文化の隆盛は、

やさぐれたシネフィルにはとても幸せな時代だったな、と。

 

正直言うと、それほどこの映画館に通ったわけではない。

「トレインスポッティング」も「ポンヌフの恋人」も、

「アメリ」も「バグダッドカフェ」も、ここでは見てないのです。

それでも「レザボアドッグス」とか「ファーゴ」、

「ぐるりのこと」「ブンミおじさんの森」といった

個性的な映画が見られたのは、

この映画館があったからこそ、だと思う。

 

ここで「シーズ・ソー・ラブリー」という

めっちゃ辛口の恋愛映画を見たのがいちばんの思い出かな、と。

97年の映画だから、もう20年近く前なのか。

主演はショーン・ペンと、

彼の当時の奥さんだったロビン・ライト・ペン。

そしてジョン・トラボルタ。

監督はジョン・カサヴェテスの息子、ニック・カサヴェテス。

 

ロビン・ライト・ペンをめぐって、

まさに泥沼の争いをするショーン・ペンとトラボルタ。

とことんやり合うクライマックスに唖然とした記憶がある。

すでに忘れられた映画かもしれないし、

シネマライズっぽくないとも思うけれど、

すげえ映画を見たなと呆けながらスペイン坂を下ったような。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする