それにしても、「美味しんぼ」。
例の鼻血の描写がこれだけの騒ぎになるとは。
人気漫画だから、影響力の大きさを懸念して
風評被害を煽るなという批判が渦巻いた。
その批判に負けず、ちゃんと掲載を続けた「スピリッツ」。
今日出た最新号では「ご批判とご意見」と題して、
当事者や識者のコメントを10ページにわたって掲載しているわけで、
毅然とした姿勢を見せたところは評価すべきだと思う。
ただ、実に久し振りにこの漫画を読んだのだけど、
山岡が海原雄山に向かって「父さん」と言っているではないか。
父と息子の対立構造こそ、「美味しんぼ」ではなかったか。
いつの間にか和解していたようで。それほど好きな漫画ではないのだけれど、
父子の確執がない「美味しんぼ」なんて。
ライブで「ヘイ・ジュード」を歌わないポールのようだ、と。
あるいは「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌わないディラン、
って歌わなかったか、この間のライブ。