Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

新宿、最後の砦

2014年05月13日 | 日々、徒然に

ポール武道館のショックが冷めやらぬ中、

新宿歌舞伎町にある映画館、ミラノ座閉館のニュースが。

これで歌舞伎町のあの界隈に映画館は皆無となってしまう。

いろんな映画館がなくなっていくのを見てきたけれど、

ミラノ座がなくなるのは、さすがに寂しい。

千人規模で映画を見るような時代ではないということか。

そうは言っても、ここしばらくミラノで映画は見ていなかったなと。

「エヴァ」の新作を見に行くぐらいだったような。

ミラノ会館には、ミラノ座以外にもあと3つ映画館があるけれど、

どれも思い出深い小屋だったな。でも、もうずいぶん行ってない。

 

ミラノ座(今のミラノ1)で見た映画でいちばんの思い出は、

「ブレードランナー」の初公開のときだ。

当時、まったく話題にならず、

あの広い小屋で見ていた客は数人だったと記憶している。

閑散とした中で、めくるめくような映画体験だったのだけど。

 

地下の新宿東急(ミラノ2)でもたくさん映画を見たが、

学生時代の友人たちと酒を呑んで、

次の日、二日酔い状態でみんなで見に行った

ジョージ・A・ロメロの「死霊のえじき」。

ゾンビ映画の最高峰の一本で、

二日酔いの頭痛がさらにひどくなったのを覚えている。

 

名画座ミラノ(ミラノ3)で見たので覚えているのは、

カルロス・サウラの「血の婚礼」。

とある女の人と見に行く約束をしていたのだけど、

見事にすっぽかされて、ひとりやさぐれて見た記憶が。

なにがフラメンコだ。しゃらくせえ。

 

あとミニシアターのはしりとも言える、シネマスクエアとうきゅう。

ここでもたくさん見たけれど、

とある女の人(上の人とは違います)と見た、

メリル・ストリープ主演の「シルクウッド」が印象に残っている。

原発作業員の主人公が、いつのまにか被爆してしまうストーリーで、

今見ると、かなりキツイ内容だと思うけれど、

そのときも重くて重くて、映画館を出ても沈みっぱなしだったなと。

 

そんな悲喜こもごもの思い出が詰まったミラノ会館。

新宿で酒飲んで、電車がなくなったら、

とりあえずあそこでボーリングをしていたような。

 

年内いっぱいは営業するらしいので、

最後に何か見に行こうかな。

「エヴァ」の新作は間に合いそうもないけれど。

 

 

 

 

コメント
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