桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

人間で心

2018-10-28 | Weblog
法律は、何のために、誰のためにあるのか。
当たり前だが人間のためにある。人間が集団で生きて行く上で、他からの理不尽な力で道を曲げられたり、想いを歪められたり、傷付けられたり、損害を被ったりしないように守るために法律はあるはずだ。
自宅内の駐車場にある車からガソリンが漏れ、その駐車場に会った風呂ボイラーと種火に引火して自宅が火事。入浴中の子供が亡くなった。
ところが、子供に学資保険が掛けてあったことから「親の放火、保険金殺人」とされて20年も刑務所に入れられたが、ガソリン漏れの自然発火と証明されて無罪になった。
ホンダ車でガソリン漏れの欠陥を訴える裁判をしたらば、「もう20年の時効が成立しているから裁判はダメ」と判決が出た。
これ、正常な感覚?
確かに法律の時効は20年だ。だから、はい時効ですよ!となるのかも知れないが、この再審で無罪判決を受けるまでは、裁判を起こしたくても出来ないよね。ならば、20年の刑務所生活の間は時効停止。それが人を守る法律なのではないだろうか。
法律の条文通りに判決を書くだけならばロボットに任せればいい。人間が生きるための法律運用として判決をするのが人間裁判官じゃないのか。
警察や検察、会社組織などの力ある存在の言いなりになるロボット裁判官が多くて、ホントに日本の裁判所は、どうしょうもない。

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