桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

30年だって

2015-12-18 | Weblog
夫婦別姓が憲法に違反するかどうか、最高裁が大法廷で判決することから、「これは違憲判断が出る」と期待されていたが、多数合憲で終わった。
この判決に対して、アメリカの人権団体から「日本は30年、遅れている」との批判の声があったそうだ。まあ日本の司法全体が30年遅れ、こんなモノだろうけど、こんな連中が「法治国家」の法律判断をしてるんだまの、冤罪は絶えないよなぁ。

裁判所前宣伝

2015-12-17 | Weblog
今日も東京地裁・高裁前に行って、冤罪仲間の狭山事件の宣伝に参加した。
昨日はコートのいらない温かい日和だったが、今日は冷たい風が吹く中だった。もう52年、石川さんは無実を訴え続けている。無実だからこそ続けられる行動証拠だが、ここでも検察は肝心な証拠を提出しない。腐れ検察が石川さんの雪冤を阻む元凶だ。何とかしたいなぁ、証拠開示法を作りたい!!と痛切に思った今日の宣伝だ。

肩透かし

2015-12-17 | Weblog
昨日は口頭弁論期日。裁判所前で、恒例の宣伝をした後、民事裁判の証拠開示請求になる、文書提出命令に付いての裁判所の判断があるものと思って臨んだらば、裁判長自身が「異動になる」と語り、「新しい裁判長が判断することになる」だって。
坂本勝さんと言う名前を覚えたばかりの感じで、まだ異動して来て9ヶ月余りで千葉地裁へ行くらしい。後任は、東京高裁から来るらしいが、どんな人かねぇ。もう文書提出命令の請求をして3年。次の人が判断することは確実だが、社会常識が通用する人ならいいけどなぁ。

宣伝

2015-12-16 | Weblog
今日は裁判。裁判所前で、恒例の宣伝をした。
多分、東京地裁、高裁前を通る人たちは裁判に関係する人が多いのだろうが、余り関心はない感じの人ばかりだ。 だから、警察の証拠捏造が許され、検察の証拠隠しが許されるのだ。
変えるのは至難、だが、必ず変わる、変えられる。他人事だから、こうなのであって、冤罪を作る警察と検察、そして裁判の問題は、自分に繋がる!と理解して貰えれば、必ず行動して貰えるのだから、その日を目指して声を上げるだけだ。

異論アリ!!

2015-12-15 | Weblog
今朝の毎日新聞に「不祥事続き北海道警」とする、北海道報道部袴田貴行氏の署名記事が載った。
記者は、北海道警の不祥事続きに付いて批判し、「捜査員の熱意と地道な努力で事件が解決し、治安が維持されている―。取材を通してそんな思いを強くした」と書く。
確かに、事件にあたる刑事たちは真剣に任務を果たしているのだろうが、「それで治安が維持されている」とは、この誤りこそ、警察の嘘を許す原因ではないのだろうか。
今や事件の解決率は3割ほどだ。警察の事件解決率は、実にお粗末だし、能力が落ちている。でも、日本の犯罪件数は、年毎に少なくなっているのだから、残念ながら警察の力で治安が維持されていると考えるのは誤りだろう。
「道警1万2千人。多くの警察官らが時には家庭も顧みず職務に打ち込む一方、ミスをしたり、犯罪に手を染めたりする警察官もいる」と書く袴田記者の認識には同感だ。組織となれば、そうした人間はいるし、人間である以上、仕方ない面がある。だからこそ、正直に事実を公表すべきなのに、警察を指揮する上級国家公務員として警察官になった「キャリア連中」は、これを隠そうとするばかりた。正直さの欠片もない。
なぜか!?
警察官犯罪を公表すると、自分の出世が妨げられると思うからだ。そして、「警察によって治安が維持されている」と言う神話を護りたいために、人間警察官の犯す罪を公表したがらないのだ。
検察官経験者の日浦力弁護士は「多くの警察官は高い正義感と使命感の下、汗水垂らして働いている。ほんの一握りの不祥事が現場の苦労を台無しにする」と語るらしいが、これにも違和感を覚える。現場の苦労を台無しにするのは、自己保身のキャリア連中による、不正直にあるのではないか。もちろん警察官犯罪が許されて良いはずはないが、人間としてあることならば、その不祥事を以て警察全体を責めるものだろうか。使命感などで汗水垂らして頑張る警察官を、真に裏切っているのはキャリアの自己保身だ。
そこを書かなくては、真の警察不祥事を書いたことにはならないだろう。

手口は同じ

2015-12-14 | Weblog
警察官が「捜査に使った」と嘘の領収書を出して得た金を飲み食いに使ったという事実が明らかになった。これ、北海道警から暴露された警察の裏金作りと同じ手口だよね。
この警部補は解雇されたが、きっと思ってるよね、「さんざん警察が組織としてやって来たのに、俺の僅かな金額がクビの対象にされるんだ!」と。
個人でやればクビ、組織でやれば無罪、ね。
北海道警では、ワイセツ行為などの不祥事を犯した警察官に付いて、その名前などを公表しなかったことも、今朝の新聞に出ていたけど、本当に警察官はいいよなぁ。よほどのことをしなければクビにならずに守って貰えるんだものなあ。
不正領収書でクビになったのは、今もある餞別金作りに響くと困るからかも知れないね。だから、「警察は金には厳しくやってる!!」のポーズをしめすために、解雇!
違うかなぁ。

再審問題連絡会総会

2015-12-13 | Weblog
昨日から、大阪で再審を闘う人たちや支援者が集まっての総会が開かれている。東住吉事件の勝利もあっての大阪開催になったが、勝利する事件があれば、闘う仲間の力になるから、70名を超える会場満杯の総会は明るい雰囲気だった。

旧動燃、人事差別訴訟裁判

2015-12-10 | Weblog
今日は水戸地裁で東海原発を運営する旧動燃で差別を受けた人たちの裁判だった。
民事裁判と言うのは、なぜあんなやり方なのかは判らないが、訴えた側と訴えられた側が、それぞれに書面を提出し、その書面を「陳述します」とだけ言って、後は、何も言わない。そこで「書面の内容を朗読します」などと言えば、多くの裁判官は嫌な顔をするか、「必要ない」などと拒否する。公開が原則の法廷に傍聴に行っても、何を訴え、何を反論してるのか、皆目検討のつかないことが多いのだ。

日本の司法システムは、知れば知るほどに、歪んでる!狂ってる!と思わされるなぁ。

あん

2015-12-10 | Weblog
樹木希林の主演した映画を観た。
ハンセン病の樹木希林、刑務所に入ってしまった永瀬正敏。それが永瀬正敏演じるドラ焼き屋を通して出会い、餡作りとハンセン病差別から人生を見つめる映画だったが、樹木希林の孫、内田伽羅も、樹木希林と永瀬正敏に負けない、実に自然な好演技だった。
見終わった後の爽やかさ、それでいて身体に響き残るような人生への讃歌があって、素晴らしい映画だった。
会場の水戸文化センターにはクリスマス用の飾り付けがあり、それが光り輝いていたが、俺の携帯では良く撮れなかった。

最悪の展開

2015-12-08 | Weblog
袴田事件で再審開始決定の1因となったDNA鑑定だが、その鑑定方法が正しいかどうか、高裁で検証することが決まった。しかも、弁護団は反対なので、検察が推薦する学者だけが実施すると言う。
最悪の展開だね。
この日本には検察の言うがままに証拠を捏造する「学者」と呼ばれる馬鹿たちが、数限りなく存在する。
今まで多くの冤罪事件で、この「馬鹿たち」が改ざんした証拠により、仲間たちが辛酸を舐めさせられた。名張事件で歯形を偽造鑑定して一審無罪判決を逆転させた「松倉」などは、その代表者だろうが、検察の言いなりになる学者が数多存在するのだから、今回の袴田事件での検察結果は、今から目に見えている。
袴田事件に於ける警察と検察の不正は、袴田さんの有罪を示すと言われる証拠の、総てに存在する。裏木戸鍵を工作した検証写真、イワオと書かれた紙幣番号が燃やされたお金、ズボンよりも下に穿いたステテコに血液付着が多い疑惑、もちろ、味噌タンクから発見された5点衣類の変色疑惑もあって、単にDNAで再審開始決定が出されたモノではない。
しかも、検察は、他の事件では、同じ手法で鑑定した本田教授の鑑定を証拠として使い、有罪判決を得ている。なのに、検察の主張に添わない鑑定になると「信用性に問題がある」と反発するのは、余りにも身勝手過ぎるだろう。マスコミは、その検察のダブルスタンダードを追及しない。
なぜ、こんな理不尽な検察の横槍が通ってしまうのだろうか!!許せない!!