桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

新市民会館建設問題

2015-12-06 | Weblog
今、水戸市政は、四大プロジェクトと称して、市役所、ゴミ処理施設、運動公園、市民会館を建設しようとしている。合計、1千億円になる計画だ。
その中で、今日は300億円の巨額を注ぎ込む市民会館建設問題計画を白紙に戻させる住民投票を行うための集まりだ。
当初、高橋市長は68億円程度の市民会館建設を発表していたが、再開発事業に絡めた計画に変更し、水戸京成デパートを建設したときに68億円もの補助金を与えた伊勢甚などに30億円もの補償を与えるなどして、300億円計画に変更した。
この四大プロジェクトによって、水戸は2550億円もの借金を背負うのだ。
この市民会館は、2000名の大ホールなど、3700名収容の施設になるが、駐車場は300台しか用意しないと言う。そもそも2000名の集まる施設が、果たして年に何回、使われるのか。そして、使われたときに周囲の車の混雑は、どうなるのか。どこから考えても特定企業の利益のために税金を使う無謀な計画と言うしかない。
水戸市街地は、県庁が笠原地区に移転したこともあり、駅前もシャッターの閉まった店が多い始末だ。もし、本当に水戸市の発展を考える政治家ならば、茨城県とも相談して、元県庁が存在する土地を活用して、人の集まり易い施設を作って市街地の活性化を計るのが当然なのに、自民党の政治屋たちは、ひたすら企業のために税金を投げ与えるばかりだ。
今日の住民投票を実施する市民の会結成総会は、水戸駅前に近い、元県庁近くに最大70億円程度で、市民の使い易い施設の建設計画も、同時に発表している。税金の無駄遣い、止めさせたいねぇ。