桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

最悪の展開

2015-12-08 | Weblog
袴田事件で再審開始決定の1因となったDNA鑑定だが、その鑑定方法が正しいかどうか、高裁で検証することが決まった。しかも、弁護団は反対なので、検察が推薦する学者だけが実施すると言う。
最悪の展開だね。
この日本には検察の言うがままに証拠を捏造する「学者」と呼ばれる馬鹿たちが、数限りなく存在する。
今まで多くの冤罪事件で、この「馬鹿たち」が改ざんした証拠により、仲間たちが辛酸を舐めさせられた。名張事件で歯形を偽造鑑定して一審無罪判決を逆転させた「松倉」などは、その代表者だろうが、検察の言いなりになる学者が数多存在するのだから、今回の袴田事件での検察結果は、今から目に見えている。
袴田事件に於ける警察と検察の不正は、袴田さんの有罪を示すと言われる証拠の、総てに存在する。裏木戸鍵を工作した検証写真、イワオと書かれた紙幣番号が燃やされたお金、ズボンよりも下に穿いたステテコに血液付着が多い疑惑、もちろ、味噌タンクから発見された5点衣類の変色疑惑もあって、単にDNAで再審開始決定が出されたモノではない。
しかも、検察は、他の事件では、同じ手法で鑑定した本田教授の鑑定を証拠として使い、有罪判決を得ている。なのに、検察の主張に添わない鑑定になると「信用性に問題がある」と反発するのは、余りにも身勝手過ぎるだろう。マスコミは、その検察のダブルスタンダードを追及しない。
なぜ、こんな理不尽な検察の横槍が通ってしまうのだろうか!!許せない!!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿