桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

どう表現すれば

2012-12-25 | Weblog

今日の新聞に「通信傍受法、対象拡大へ」とあった。

何でも、今の制度では「使い勝手が悪くて十分に活用できない」と、警察は主張しているのだとか。

現在は、電話会社の施設内で、しかも立ち合いが必要になっているが、「厳しすぎる」と言うようだ。

厳しすぎる?

当たり前だよね。「気狂いに刃物」と言う諺があるけれども、警察にフリーの通信傍受を許したらば、自分たちの狙った組織を好き勝手に傍受して、遣りたい放題になるだろし、自由が警察によって殺されるだろう。

今でも脅迫や暴力でしか取り調べが出来ないし、証拠のでっち上げまでもして、間違っても反省できない警察だ。警察には、もっともっと厳しい規制が必要だろう。

それに、そもそも捜査能力を磨く努力が足りな過ぎる。安易な捜査手段に依拠して、本質的な捜査手段を身に着けようとしなかった長年の付けが、未解決事件の増加につながっているのに、それを社会変化のみに原因があるとしているところに警察の甘さがある。自民党政権が復活して、また遣りたい放題が出来ると考えているのならば、それも甘い考えだろう

 

 


密かな闘い

2012-12-25 | Weblog

裏金と言えば、ニセ領収書を書いて作る警察があるし、更に、事務官に裏金を作らせて使うのは検察幹部という、実に巧妙な検察庁があるけれども、もちろん裁判所にもある。
最高裁判所は、毎年の昇給予定者を昇給させずに、その余剰金を裏金にしているらしい。
この最高裁判所の裏金を告発した訴訟が、現在100名を超える国民が原告となり、情報公開や損害賠償を求めて東京地裁で開かれているのだが、この裁判が凄いらしい。
開廷の1時間も前から40名余りの警備員が鉄柵やロープを張って警戒し、30名余りの傍聴席に対して、たった8名の一般傍聴しか許さないらしいのだ。
何もなければ、ここまでは警戒しないよね。語るに落ちる警戒だろうが、警察、検察、裁判所と、この腐れた組織を正しくしなければ、また正しい司法も実現しないのだろうと思う。