桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

迷い道

2011-11-16 | Weblog

昨日も、何度があるき遍路道を間違えてしまい、7番に行くには時間が足りなくなったのだが、今日も7番の十楽寺から8番の熊谷寺へ行くときに間違えた。
あるき遍路のために、写真のような小さなマークが電柱やガードレールに貼ってある。これを確実に確認しながら歩けば、そう間違いはないのだが、そこは名うてのはや合点男、パッと判断しては迷ってしまう。
今日も、このマークを見て歩いたが、途中に車用にある大きな看板に従ってしまい、失敗した。
迷い道
してコスモスと 会う遍路

7番から

2011-11-16 | Weblog

今朝は、昨日詣った6番、安楽寺に行った。7時過ぎから歩き始め、7番十楽寺、8番熊谷寺と周り、東京から来る柴田弁護団長との待ち合わせの13番大日寺へ移動した。
バスに乗り遅れた先生が来たのは、11時過ぎだったが、合流して一緒に歩いた。
写真は、大日寺山門前と、今回の巡礼で杖を止め置いた17番井戸寺。

駄句

2011-11-16 | Weblog
1番札所に俳句の投稿箱があった。それに触発され、道すがら、何句かを作った
後を追う
トンボと始む
遍路旅

木漏れ日の
秋は大きく
遍路道

畦道の
トンボ脅して
遍路かな

廃屋の庭に
熟れたる
柿たわわ

山に入る
秋日を追いて
行く遍路

昨日の万歩計は3万を越えた。

岡上神社

2011-11-16 | Weblog
3番から4番に歩く道には、素晴らしく大きい欅の聳える神社があった。
式内岡上神社とあったから延喜式に記された古い神社だが、幹周りが25メートルで、3本に別れて立ち上がり、高さは20メートルもあったろうか。その木の下は、たった1本の欅が薄暗がりを作るほどに枝を広げて、総てが覆われている感じだった。その圧倒的な存在感に、思わず足を止めて見いってしまった。
樹齢は7百年だとか。平安時代だ!

遍路道

2011-11-16 | Weblog


3番から4番に歩く道は古来からの遍路道があった。それが写真だが、どんな思いを抱いて、何千万の人が歩き、何百年も歩かれた道だと思うと、その人々に連なる自分の命を考える道だった。

3番・金泉寺で

2011-11-16 | Weblog

金泉寺の大師堂に詣っているとき、子供たちの声が近付いて来た。
何だろう?と思っていると、地元板野町の小学3年生の一団だった。板野町を紹介するパンフレットみたいな物を手製で作り、お遍路さんに渡しに来たらしい。俺は3名の子供たちから頂いた。
子供大好きの俺、最高のプレゼントだった。

2番・極楽寺で

2011-11-16 | Weblog
要領を得ないままの二番札所では、護摩札を書いて置いてきた。
その折、対応の小母さんが「綺麗な字を書いて!」と、俺の「先祖の霊に」と書いた文字を褒めてくれた。
きっと何万、何十万の人の書いた文字を見てるだろうにと思ったらば、小母さんの言葉が嬉しかった。そして、何時も批判の言葉の厳しい自分を反省させられた。人は褒めなければ!と。
そして歩いているうちに、何時も俺の厳しいチェックに堪えている連れ合いの優しさを、あれこれと思い出して声を聴きたいような気分になって電話をした。でも、連れ合いの言葉は「そんあ電話など、していいんですか。歩くときは俗世間ことは忘れて歩かなければいけないのでは」だった。