桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

痛みを伴う改革

2011-11-09 | Weblog
この何年来、こんな言葉が新聞やテレビなどで識者と称する連中が語る。
俺は、この言葉を聞くたびに、また国民を誤魔化すつもりだと思う。
本当に日本人はお人好しで、政治家や学識者に騙されてばかりいるし、全く経験から学ばない民族だと感じて仕方ない。
つい先般、小泉改革と称する政治改革があって、どんな結果になったのか、覚えてないのだろうか。
郵政改革をすれば、日本の将来は明るい、総てが変わる!そんな言葉に惑わされて小泉政治を熱烈に支持した結果、すっかり日本の経済体制は変わってしまった。人間が金儲けの道具、パーツとされ、派遣社員や契約社員とされた若者たちが増えて、満足に生きて行くことが困難な社会に変わってしまった。要するに、金持ちたちが好き勝手に振る舞う社会にされたのだ。
今、TTP法案で、また痛みを伴う改革の言葉が言われている。
騙されるなよなぁ。
確かに農業製品は安くなる。でも、安全な食品は保証されなくなる。医療も格差が生まれ、平等な医療は保証されなくなる。
推進したい方向で発言する人たちを見れば良い。みんな自由化で金儲け出来る連中ばかりだ。人を金儲けの道具にした連中の言葉などを聞いて良いはずはないが、何しろアメリカの下僕たる政治屋ばかりの日本、このまま進んで何年か後に後悔することだろう。