桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

雷雨

2011-04-24 | Weblog
東京から水戸へ帰る高速バスに乗っていると、バラバラとバスを叩く音が始まり、読んでいた本から目を上げて前の窓を見ると雨だった。
最後部座席に座り、窓はカーテンがあって判らなかったが、空は真っ黒な雲に覆われての雷雨だった。
季節の変わり目を告げる雷だ。これでもう、冬は去るのかな。

ノーコメント

2011-04-24 | Weblog
d2という雑誌を立ち読みした。杉山が「俺のことが書かれる本が出る」と言うので、どんなことが書かれているのかと興味があったからだ。
買わなくて立ち読みで正解だった。長い冤罪体験を、僅か数枚で書くのだから当然だが、かなり雑な内容と感じた。
田中角栄や同じ4舎3階にいた金嬉老さんのこと始め、杉山の獄中体験談に付いてはノーコメント。

琵琶湖

2011-04-24 | Weblog
琵琶湖はデカイ!
昨日の集会の会場は、琵琶湖畔のピアザ淡海。そして、ホテルは併設された「ホテルピアザびわこ」だった。
昨日は雨だったが、今朝は晴れ。起きてカーテンを開ければ、目の前には琵琶湖に比叡山。水に緑、モヤに煙った風景は軟らかくて和み、暫く見とれてしまった。

憲法のつどい

2011-04-24 | Weblog

昨日は滋賀県弁護士会に招かれて大津に来た。
自白の心理学で名高い浜田先生、足利事件の菅家さんと三人、可視化での集会かと思ったらば、憲法のつどいだった。
若手弁護士さんたちの寸劇、浜田先生の講演後、三人が並んで弁護士さんからの質問で嘘の自白について語った。
つどい後は、すぐに懇親会に入り、懇親会後は、菅家さん待望のカラオケと続き、日付けが変わるまでになってしまった。
会場に入った後、日野町事件の家族に電話をして話したが、まだ考えたくない!という状態らしく、家族の痛みの深さを知ったが、「冤罪と闘う人たちに、何か伝えたいことなどありますか」と問われて絶句してしまった。
どんなにか勝ちたかったろう阪原さん!どんなにか無念だったろう阪原さんを思ったらば、必ず闘い続ければ勝つの確信を語るのも申し訳ない気持ちになってしまった。