桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

イルカ情報に付いて

2011-04-02 | Weblog
先日、鹿島灘にイルカが、また打ち上がったという話を書いたところ、真理子さんから「真偽は?」の書き込みがあった。
ご存知だと思うが、鹿島灘にイルカが打ち上がるのは、そう珍しいことではない。茨城県内では、何年かごとにニュースになるし、もちろん、イルカが打ち上がるたびに地震がある訳でもない。だから、イルカが打ち上がったことを地震につなげて騒ぐ必要はないが、あの大地震を体験した者は、必ずある関東大震災や東海大地震に備え、パニックにならない必要があるだろう。
それだけのことだと思う。このイルカ打ち上がり情報が間違いならば、それで良いことだと思ってます。

原発問題

2011-04-02 | Weblog
福島原発の事故があって、一度事故が起これば人類の脅威となる原発の実態が明らかになった。
そもそも原発はトイレのない家と言われていた。原発を運転するたびに生まれるプルトニウムは、その処分の方法がなくて、日本では青森県の地中に埋めて閉じ込めることにしている。
もちろん、プルトニウムを地中に埋めたからと、それでプルトニウムの毒性が消えるわけではない。地球が生きていることは、先日の大地震でも明らかだが、地殻変動でプルトニウムの埋設場所に異変があれば、それは地上に生きる人類を脅かすことになるこては明白だ。原発推進派は、そのような天変地異や想像以上の異変は起こらない前提で埋設によって解決すると主張するが、自然の力は人の予想を上回ることは、先の大地震が教えている。
今、原子力発電に対した政治家などの言動が検証され、問われている。
石原慎太郎のように「原発を東京湾に作れ」とか「日本の原発は世界一安全」とか言いながら、今になって「原発のことは、良く知らない」などと言う奴は、相手にするのも馬鹿馬鹿しい。政治を操り、自己満足しか追及出来ない人が石原慎太郎。こんな腑抜けを都知事にしておく人が悪いよね。
事があると人が判ると書いたが、原発に対した語る言葉を見るて政党と政治家も判る。
原発を推進して来た自民党は、何も語らない。語れないのだろう。民主党も原発推進派だが、今は事故の対応で手一杯だから、何の反応もない。共産党は、「今ある原発をすぐに廃止は無責任」、将来的に原発を脱却するエネルギー政策を行うと、昔からの主張を重ねる。社民党は、もっとはっきりと「脱原発」と主張する。面白いのは公明党だ。「原発政策は、まだ早いし、争点になっていない」と、全国の原発の総点検を語るだけらしい。
この政党の発言は、それぞれの政党の本質が見えて来るね。
一度事故を起こせば人類の存在を危うくする原発問題は、それは命の問題でもある。命の問題だと理解出来ない政党、政治家は、この際、身を引いて欲しいねえ。

八百長

2011-04-02 | Weblog
そもそも八百長という言葉は相撲界から生まれた言葉だ。相撲と八百長は、まあ切っても切れない関係と言って良いのかも知れない。大横綱と言われた人も八百長を指摘されたりして来たが、これまではうやむやで終わって来た。それが警察からの証拠を示した指摘により、一気に表面化してしまい、昨日は23人の力士や親方が追放される処分が言い渡された。
相撲は直接に身体がぶつかり合う勝負だから、その勝敗は気力が左右する。俺たちの世代は、良く相撲を取った。我々の相撲でも気を抜けば負けたから、プロならば尚更、気力に左右されるギリギリの勝負だろうと思う。人には感情があって、番付や給料、生活を背負った者同士の勝負に入る情が勝敗を決めることがあるだろうと思うが、これが人情相撲と呼ばれ、今回の騒動である八百長相撲とは違うだろう。
今回の処分では、認めた人が3人しかいない。処分された人には「訴える」と怒る人もいたが、なかなか難しい問題だね。本当にやっていなければ、無実の人を処分する訳だから、冤罪者の俺としても気楽には語れない。でも、言えるのは、これは裁判ではないと言うことだ。ドライバーで携帯を壊したなんて論外。相撲界から八百長を追放するためには、疑わしきは有罪しか解決はない。
残念だが、不満な者には訴訟をして貰い、司法の場で決着をつけるしかない。
昔、プロ野球にも八百長があり、毅然と追放処分がなされて決着して八百長問題を解決したが、相撲界も同じことが必要だろう。