桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

早い夜

2011-04-09 | Weblog
日暮れが来れば、もうやることはない。暗くなる前に飯を食べ終わる必要もある。それだけが忙しいが、どうも石巻専修大学構内にいる車は、完全なボランティアだけではないようで、遅くに戻って食事をしているグループもある。
意外と市内の生活は平常なものもあり、ごく被災地の傍で営業しているコンビニはあるし、ガソリンスタンドも、かなり営業している。それを見るたび、ホッとする。
今日の宵の口にも震度5弱の余震。もう、この程度で治まって欲しいと祈る思いだ。

石巻中学校

2011-04-09 | Weblog

石巻高校で予定された高齢者の移動と後片付けが、明日になり、午後からは石巻中学校に行った。
そこでの任務はトイレ掃除。高校は水が出るのに、中学校は水が出ない。衛星が重要とのことでの指示だった。
始めたところ、避難者と一緒に!との話。
個人宅の手伝いに行った2人も合流しての作業は、3時半過ぎには終わってしまい、今日で帰る人は、そこで別れ、リーダーに本部への報告は任せて、俺はホームセンターへ行った。
ホームセンターは、川の山側にあり、その川を挟んで石巻港側との被害の境目だったらしく、全くの無傷。大量の水他、何でも売っていた。
運、一言だが、厳しい現実を見ると非情を感じる。

石巻高校

2011-04-09 | Weblog
雨の中、石巻高校に来た。まだ避難されている人がいて、今日の午前中は、その避難場所の移動の手伝い。掃除などをした。
石巻高校は高台にあり、地震の被害もない。しかし、高校から見下ろす港方向は火災の跡、津波の跡で無惨な有様だ。
高校には災害救助の自衛隊がテントを張り、炊き出しなどをしている。
午後からは、また違う場所へ行くみたいだ。

ボランティア

2011-04-09 | Weblog
石巻市のボランティアが集まる石巻専修大学には、全国から集まった人たちが、駐車場の車や芝生にテントを張って寝ている。
昨夜、日没と共に始まる夜の前、第1駐車場の方を見に行ったが、壮観だった。悪い気がして携帯カメラを向けられなかったが、ここに集まる善意は、俺が長年にわたって幸せと感じて来たモノと同じだと思ったらば、胸が熱くなった。
数年単位の活動になるだろうが、必ず復興する。こうして集まる人の心が地元の人たちを励まして復興させるだろう。