桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ちなみに

2011-03-31 | Weblog
我が春風の乙女、「わかな」は晴れて美容師になり、働いている店は、北千住西口から徒歩5分。
hearty北千住店
皆さん、宜しくお願いいたします!

映画

2011-03-31 | Weblog
今日は、新宿ケーズシネマでの舞台挨拶の日だった。震災余波の原発事故で舞台挨拶をキャンセルしていた杉山も、初めて新宿に来たが、50名を超える人が来てくださっていた。
こんな大災害があってみると、俺たちの44年の冤罪生活も小さな出来事に思えるが、理不尽な出来事としては同質。そんな意味も感じてくださるのか、見て下さった皆さんは、こっちが驚くような感想を語って下さる。
今日も、沢山の激励を頂いて、本当に有り難い限りだ。
その観客に、どうも親戚の娘に似た女性がいるな、と思いながら挨拶をし、ロビーに行って、皆さんと話をしていると、おじちゃん!と声。見ると、似ている女性は、やはり親戚の娘だった。
映画を見てくたさった方はお分かりになるが、映画の中で俺の作詞作曲した歌「春風の乙女」が、声楽家の伊藤淑さんによって唄われるが、その作品の対象者の一人であった彼女なのだ。あの当時、小学生だった彼女も、今は23才かな。
今は美容師になっている。やはり社会に帰っての14年を、改めて感じた今日だった。

現実

2011-03-31 | Weblog
関西方面にいた数日間、予震がないことから大地震の災害から離れたような感覚でいたが、東京に帰ってみると、そこにある災害と感じる。
酒を飲むのも食べるのも、申し訳ないような思いになるが、でも前を向いて進むしかない。やるしかない。現実を見つめて、やるしかない!

小倉正三

2011-03-31 | Weblog
こんな名前の裁判官がいる。裁判屋と言った方が良いだろうか。
ハッキリ言って、全く真実を見抜く目がなくて、沢山の冤罪を作っている男だ。裁判官であってはいけない男だが、今、東京高裁で誤った人生を重ねている。
今日の新聞にも、また新しい冤罪を作り出したことが書かれていた。
千葉地裁の裁判員裁判で無罪になった事件が、この小倉正三によって有罪にされた。
この男は、とにかく検察の言いなりが好きで、被告とされた人を有罪としか考えない。検察の大きな主張の矛盾には寛大だが、被告の小さな矛盾は、絶対に許さない。この男の裁判に係れば、誰でも有罪になるのだが、裁判員によって無罪にされた事件が、かくもアッサリと有罪にされるならば、果たして裁判員裁判はなんだということになるのだろうか。高裁も最高裁も、冤罪の訴えに無理解な裁判官が多い現実を思うと、この有り方も再検討が必要だとなるね。
昔、被告が「まだ最高裁がある!」と叫んでラストシーンになる映画があったが、今や検察にだけが「まだ高裁がある、それがダメでも最高裁だ!」と言う存在になり下がってしまった。悲しい現実だねぇ。