桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

映画

2011-03-19 | Weblog

今日は、布川事件の映画、「ショウジとタカオ」の初日だった。
16日の判決後、タイミング良く公開して、社会に冤罪の存在をアッピール出来ると思っていたが、今回の大地震。
それで客足を案じたが、新宿は、朝が40人、2回目が30人と、それなりに人が来てくれた。
こんな中、来てくれた人がいたことは、本当に嬉しいかった。
横浜は、残念ながら、朝は5人。夜は20人ほどだった。
新宿で挨拶、横浜で挨拶し、今日の予定は終わったが、杉山は福島原発の事故を恐れて一家で家に閉じこもっていたらしく、新宿には来なかった。
このまま原発が冷却されて欲しいが、事があることは人が判ると、改めて思った今日だった。

悲しい知らせ

2011-03-19 | Weblog
日野町事件の阪原さんが亡くなった。
この前、見舞いに行ったときの様子から、この日を覚悟していたが、現実になってみると、本当に残念だ。どんなにか自由になりたかったろうと考えると、自分の塀の中での思いと重なり、残念でならないし、悔しくてならない。
阪原さんは殺されたのだ。警察と検察、裁判所に殺された。
カンシツ性肺炎を患い、段々と病が重くなったのに、社会での診療を拒み、意識不明になるまでにして、やっと執行停止にした広島刑務所!もちろん、刑務所を指揮する法務省矯正長は検察官。検察庁が1番の犯人だが、こいつらを殺人罪で罪に問える日を迎えなければ、阪原さんの思いは晴れないだろう。
俺の闘いに、また使命が加わった昨日。やっと今日、書く気持ちになった。
阪原さん!長い間、悔しかったね、苦しかったね。俺が、貴方の怒り、恨み、晴らす力になるよ。
これからも共に頑張ろう!