職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

工芸とは、工業とは。

2023年08月11日 | ヤスさん日記
昨晩は
仕事終わりに近所のコーヒー屋と
枝豆とビール。
そして
工芸と工業の違い
などについて話しました。
この9月に
また東京へ行きます。
今回は体験会で。

仕事に関わっている
それぞれ。
いろんな捉え方がある中で
私は今の所
道具は暴走しない
機械は暴走する可能性がある
と定義しています。

その先に
道具を使ったものが工芸
機械を使ったものが工業で
どちらも
肉体を使って関わって
経験を重ねて熟練するはずです。
その
肉体が関わっている
とゆうところに
共通点がある中で
改めて
今を
見渡してみたりしています。

私は
機械力に関わるのが苦手で。
玉川堂ホラー
とゆうものがありまして。
第1話に
軍手とボール盤とゆう話を
入社してから聞くことがあったのです。
想像するだけで
身悶えるような。

それから
私は
小さい機械力でも
扱うのに
とっても慎重になってしまう質を
持ってしまったように思います。

機械力が悪いわけではなく
人間の使い方が悪いだけ
なのですが。
その恐れは
私の肉体を安全に守ってくれるものでもある。

私には
その工芸が向いているのだな
と思う祝日の朝、
今日からお盆明けまでは
特に予定がなく。
集中して
仕事に励みます。

ながさん
9月にもお会いできたらいいですね。
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仕切り直した2023年8月10日

2023年08月10日 | ヤスさん日記
どうもおかしい
と思っていましたが
夏風邪をひいていた
ようです。
頭は痛いし
だるいし。

この二日間には
坊主に直接
日光も浴びていたので
熱中症かな
とも思ったのですが
どうもそうではない。

昨晩は
22時に家に着き
シャワーを浴びたら
バタンキューと寝て。

今朝から
穏やかに仕上げをして
石瀬の家鎚起銅器道場の打ち合わせをして
帰ってきて発送をして。
夕方になったら
だいぶ落ち着いたようです。

心身並行論の話を
聞いていましたが
やっぱり
まだ実感がなく。
心と身体は
一体となって連動して
動いているようです。

気がかりだった
この春に
西日本ツアーでいただいた前のご注文も終えて
やっと
ほっと一息。

心身を整理して
明日からまた
一枚の銅板から始まります。

この金沢の旅でのことも
お伝えしたいこともありますが
それもまた今度。
押し寄せてくる
次の気になっているご注文へに
手をつけるとします。
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狂気と馬鹿さ

2023年08月09日 | ヤスさん日記
久しぶりの金沢。
以前来たのは
先年の秋。
西日本ツアーで
故障した愛車の代車を
この地のレンタカー屋さんに
返しにくる目的で。
そう
あれから
半年も経つのかと。
不思議な気持ちでもあります。

そして
今回の目的は
9月に開催する
仲間のお店でのオーダー会に向けて
グラスの手触りの勉強会に。

人間が人間である所以を
この時代は問われているでしょう。

そこには
狂気と馬鹿さ
があると思うのです。

一枚の銅板を叩き上げる
なんてことを
日々営んでいる狂気。
呑まない方が身体のためには良い
はずだけれれども
呑まざるを得ない馬鹿さ。

この辺りが
人間が人間であるとゆう
所以である
のだろうと思います。

それは
論語を振り返っても
この2000年
なんて
人間の根本は変わらないのだ
と感じるわけです。

人間関係で悩み
そして
滑ったり転んだりして
人生経験を積んでゆく。

昨日今日と
金沢に来て。
アンティークのグラスに触れながら
考えたこと。

今日には
新潟に帰ります。
そして
また明日から叩きます。
狂気と暑さに包まれながら。
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身体は正直なもの

2023年08月08日 | ヤスさん日記
眠くて
眠くて
昨日は
眠くて
それでしかない
月曜日の始まりでした。
二日酔い
でもあった
と思います。

しかし
眠かった。

この週末を振り返ると
明らかに
熱中症だった
のだろうと思います。

確かに
汗をだらだらかき。
水分はとっていたとしても
ミネラルが足りなかった。

それが為か
やっぱり
身体は正直で。
20時には寝落ちし
今日を迎えました。

職人は
起きて半畳
寝て1畳
などと言いますが
1つのエアコン部屋で完結している
夏は
ほんと
そんな人生を送っている48歳です。

さて
今日明日は
金沢のアンティーク屋さんで
産業革命前イギリスの職人の手仕事を
会合してきます。
手触りと肌触り
その記憶を辿る旅になることでしょう。
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職人と作家

2023年08月07日 | ヤスさん日記
昨日で
石瀬の家
鎚起銅器道場の
大きな工事は終わりました。

本当に
多くの方に協力してもらい
三和土づくりから
漆喰塗り
レンガ張りと
これからの
鎚起銅器道場の基礎を
一緒につくってもらいました。

ここでは
より多くの作家性を持った道具が
できあがるでしょう。

そう思ってみると
やっぱり
突き詰めた職人性を持った誰かと
燕の工房で切磋琢磨したい。
と思ったりもします。

作家と職人
明確に分けられる
わけではない
その汽水域を考えています。

特別なことじゃない
鎚起銅器の器。
この技術を使って
いろんなものをつくろう
と思ったら
相当な年季がいるでしょう。

けれども
自分のものや
周りのもの
気軽に使ってもらう道具を
作家性としては
つくってもらえる。

まずは
道場をそんな風に
経営してゆきたい
と思います。

流れの中で
職人を志す人と
出会えれば
と思いつつ。

さて
今日からまた
ウィークディ。
仕事を始めます。
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ひたすらにできること

2023年08月06日 | ヤスさん日記
石瀬の家の
鎚起銅器 道場計画も
形になってきました。
昨日は
レンガ積み。
3センチのレンガに
接着剤をつけて
どんどんと積み上げてゆく作業。

これも
ひたすら。

日々の鎚起銅器製作も含めて
こんなひたすらな作業を
続けたれるのは
何故なんだろう
と考えてみると
目的地を知っているから
なのだろうと思います。

鎚起銅器製作でも
図案を書いて
そこに向かって
どう進めてばいいかを
知っている。

知っているからこそ
ただ
ひたすらに進める。

では
知っていない場合は
どうなのだろうか
とゆうこと。

最初は
彷徨いながら
目の前のことに
一所懸命で
描いた目的地とは
違うところに
着いていたかもしれません。

しかし
その彷徨いが
また
自分の地図を広げてくれる。

その繰り返しの中で
どう目的地に着いたらいいの
経験値を上げてゆくことになり
精度を上げてゆくことになる。

時々
また彷徨う。
敢えて
彷徨ってみる
のも重要なのかもしれません。

そんなことを思いながら
レンガをひたすらに
積み上げた昨日。

道場構造もできたことですし
これからは
内容を詰めてゆく段階に。
まだまだ
走り続けています。
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この地域でのバブルとは

2023年08月05日 | ヤスさん日記
師匠とは
ありがたい存在で。
厳しい時間を
ご一緒させてもらっただけに。
それを過ぎてみると
私がなんとか職人を続けている姿を
応戦してくださる。

そして
燕の歴史を
忌憚なく
伝えてくださる。

師匠は
スプーンやフォークの
金型をつくる職人。
この地域の特殊な
職人と言えるでしょう。

最近
バブル景気のことについて
考えます。
バブル崩壊など
その影響が経済には大きい
と言われていますが
それは
本当なのだろうか
と。

確かに
株を買ったり
土地を転がせたりしていた
人たちは
大変な目にあったでしょうし。
その影響で
銀行も大きな痛手を受けて
その銀行の影響を受けた
のは
間違い無いでしょう。

けれども
実直に仕事をしていたら
その影響は
いかほどのものだったのだろう
かと。

昨日も
師匠の言葉を聞いて
腑に落ちたことがあります。
そんなお話を
先輩世代に聞けるうちに
聞いておきたいな
と思う職人なのでした。

さて
今日明日は
鎚起銅器道場の
レンガ積み。
また
ばづくりがひとつ進みます。
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今できること、やるべきこと。

2023年08月04日 | ヤスさん日記
熱い工房。
いろんな出張を重ね。
週明けにも
金沢出張があったりするわけですが
1日工房に居られる
貴重な時間が続きます。

いや
これを
貴重な時間
と言ってしまっては
職人としての
本分を問われますが。


私がやるべきことが
ものをつくると共に。
この地域に
この仕事を残しておくための
仕組みを
考えなければならない
と思っています。

その布石が
石瀬の道場であり
また
この街に職人を残すための
仕組みである
と考えます。

昨日も
近所の割烹で
ランチをしながら
そんな話も。

そんな身近なところで
ことが動いてゆくことが
これからの私の使命
であるように感じています。

さて
今日も
工房に籠れる1日は貴重で。
自分を
整えるとします。
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白い千疋屋のおっさんたち

2023年08月03日 | ヤスさん日記
いえいえ
ながさん。
ながさんとの
ゆるいなかでの
忌憚のない話。
とっても
良い時間ですよ。

なんせ
我々も出会って
来年で20年ですよ。

だからこそ
来年
一緒に展示をする意味があり
そのタイミングなんだ
と思います。

ながさんからのキーワード。
「静寂」
それが
この20年を経て
私たちが今ここに立っている
答えでもある
と思います。

お互い
忙しない時間を
過ごしているように見えますが
どこか一瞬でもある静寂。

それは
誰かと比べることでもなく。

ただ
只管に
自分の中にある静寂。

それを
表現すること
なのだろうと思います。

来年が
楽しみですよ。
それを念頭に
今日も
自分の持ち場で
生きます。

千疋屋
おっさん二人
ほんと良い時間でした。
今度は1年後とは言わずに
石瀬の家に
足を運んでくださいね。
お待ちしてますよ。
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8時間の話し合いの場

2023年08月02日 | ヤスさん日記
一晩
語り明かす。
そんな勢いで
昨日の
トークイベントは
終わりの流れで
午前3時ごろまで
話しておりました。

50人ほどの
生配信トーク4時間
7人での
アフタートーク4時間。
合わせて8時間
文化情勢や場づくりについて
私自身
考えさせられる時間。

すぐに
言葉にできることではない。
それらを噛み締めつつ。

本日は
ながさんとの
1年ぶりの会合を
楽しみにしております。

会って話すことで
感じれること。
ありますもんね。
では
また後ほど。
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