職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

黄金比

2021年12月25日 | ヤスさん日記
先日
新解釈三国志
とゆう映画を観て。
特段に
何かをゆうべき映画でもなかったのですが
三国志の始まり頃の
黄巾の乱の際に虎牢関が出てきまして。
そこで
山田孝之さん演じる黄巾党の狩猟が
顔の黄金比についてはなしていたのです。
それを聞いていたら
はっと
父と話していた湯沸の話を思い出しまして。

それは
これぞ鎚起銅器の真骨頂
と言われるようになった
「口打ち出し湯沸とゆう技術を覚えるまでには
 口の形を覚えなければつくってはダメだ。」
とゆうこと。

ながさんも
ご存知のように
4年前の職人として20年の節目の際に
父から口打ち出し湯沸の技術は教わったのです。
教わったのですが
腕自慢をするような口打ち出し湯沸をつくるよりは
普通の湯沸をつくったほうが
生活に寄り添う技術としてはよい
と思っていたのです。

でも
最近は口打ち出し湯沸をつくる若手も増えて
何か自分の中でフォルムとして感じるところがあるのです。
それは
談志さん的な本物の形とゆうことなのかもしれません。

そして
その私の思う本物の形は
過去のものかもしれませんが
父が玉川堂六代目の工場長としてつくり続けてきた
口打ち出し湯沸の形でもある
と思うのです。

来年の目標のひとつに
私が思う父の口打ち出し湯沸をつくる
を書き込みました。
昨日
大きな納品も終えて
今年は年末年始
大掃除に向けて準備を始めます。
来年も
2022年の大橋として
心地よく仕事を進められるように。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする