職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

2019年03月21日 | ヤスさん日記
お彼岸であり
如月満月ですね。
今回は天秤座の満月で
「すべては自分から想像される。」
とゆうメッセージ。
確かに
確かにそうなのです。
でも
確かなことは
時々
言葉にしてみないと
どこかに消え去ってしまうこともある
のだろうな
と思う今日この頃。
ながさん
そちらはいかがお過ごしですか。

先日
長野の方から
新店舗への器提供の依頼があったのです。
トークイベントなので
お話を聞いていたので
光栄なこととお受けしたのですが
そのお店の名前は問。

私も
器をつくるときには
問うてみるのです。
本当に作ってもいいのか
と。
材料を使い
燃料を使い
この世に存在させてよいのか
と。

「そんなことをいちいち考えていたら、進まない。」
とうゆう意見を他所に。
私はいちいち考えたいし
考え続けたいのだろうと。

持ってもらうことも
価格の面や
メンテナンスの件や
使い勝手など
ハードルがあるから
この素材が好きなのかもしれません。

そして
私が職人としても生まれ育った
燕三条では
お正月の新聞に
「今年も、売って売って売りまくろう!」
とゆう標語が出る中で
この問いを続けたいなと。

さて
今日も銅鍋イベント二日目。
私の中で生まれ育っている
大切なものを
育みたいと思います。

ながさん
少し寒くなりそうです。
くれぐれもご自愛ください。
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西郷さんからの流れ

2019年03月20日 | ヤスさん日記
ながさん
鹿児島はいかがですか。
きっと
大切な時間になっていることでしょう。
私の血の中にも
薩摩隼人の何がしかが
混じっているように思います。
西郷どんの流れの中で
私の中で蠢くものが。
ながさん
いつかご一緒しましょうね。
新潟は
とてもあたたかい一日です。

西郷さんから
頭山満
中村天風へと
思想的流れは続きます。
そして
現代では
どんな形で受け継がれているのか。
それは
後世の判断かもしれません。
けれども
今私が
ここに持っている志は
間違いなく
その流れを汲んでいる
いや
汲みたいと思っています。

大きく叩けば大きく響き
小さく叩けば小さく響く
と評した坂本龍馬の言葉は
西郷さんの面目を躍如としているのでしょう。

今日からの4日間は
銅鍋に浸る日々です。
新潟での銅鍋料理教室からの
初めての東京出張。
お陰様でお陰様で
多くの方にお伝えできる機会に。

まだまだ
志半ばですが
この志にエネルギーを注ぎ
今日も始めたいと思います。
ながさんも
佳き一日に。
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持ち寄りご飯会

2019年03月19日 | ヤスさん日記
持ち寄りご飯会

月に1回くらい
我が家で開催しているのですが
昨晩は
豪勢な器に
豪勢な手料理。
私の中の幸せが
とってもとっても満たされるひととき
となりました。
家庭って
いいなと。
そんなことを思いつつ。
今日も新潟は始まります。
ながさん
鹿児島の朝はいかがお過ごしですか。

持ち寄りご飯会
と言っても
その時の状況で
持って来れないこともあるだろうし
家にあったもののこともあるだろうし
買ってくることともあるだろうし。

そんな
決まり切らない
それぞれの状況の中での持ち寄りが
よい状況を生むのだろうな
と思います。

ほんと
ご近所さんの同世代だったり
少し年下の世代のみなさんと
同じ卓を囲むってこと。

いや
でも
あったかい家庭って
いいな
と思います。
その家庭の形はいろいろ
だろうけれども。

そんなことを考えつつ。
さて
今日も叩くとします。
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伝統工芸の中で

2019年03月18日 | ヤスさん日記
貴重な時間。

企業を継続することと
技術を継承することと
お客さんに対する姿勢と。
伝統
と言われるものの中で
何を伝えたいと思うのか。
人は進化している
と言われますが
何が進化し
何が退化しているのか。
良い
と言われるものが
なんで良いのか
本当に良いのか
自分で判断するとゆうことを
もう一度
考えるきっかけをいただきました。

想像力。
これがどんな工程にできて
どうなってゆくのか。

また
この世の中が自分の中で
どんな世界観であったら嬉しいのか。

そんなことを改めて考えながら
今日も叩き始めるとします。
ながさん
またいろいろ話したいことが増えましたよ。
東京にでたらば
また近々。
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雑多の中にある、優しさ。

2019年03月17日 | ヤスさん日記
1日の仕事を終えて
深くいつもの椅子に座り
今日を振り返ったり
本を読み耽ったり。
そんな時間がありがたいな
と思う土曜の夜。
先日から始めている
家と工房改装計画も
着々と進んでおります。
整理整頓
移動と掃除。
こんなにも余裕がある空間だったのか
と。

家って
不思議ですよね。
私は今ひとりですが
誰かと住んでいたら
共有であり
雑多なものが増えるのも必然。
その雑多さの中に
優しさが見えるのではないか
と思う今日この頃。

雑多さを
共有する優しさが
家族とゆうものでしょうか。
そんなことを考えつつ。

本日は
満員御礼の銅鍋づくり体験。
これからに向けて
今日も励むとします。
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褒められるって

2019年03月16日 | ヤスさん日記
褒められる
って
やっぱり嬉しいものですね。
いや
ただ褒められるのではなく
そんな風に見てくれているのだ
と感じた時に嬉しくなる
のかもしれません。
新しい一面
と言いますか
本業以外のところで
といいますか。

職人
ですから
腕をあげるのは当然のこと。
その当然のことは
当然のこととして
自分の中での一歩先を見つめて
努力をするわけで。
そこは
もう誰にもわからない世界で
葛藤しているわけで。

でも
それ以外の抜けている部分を
抜けている部分として認め
よしとしてもらえること
って
ありがたいなと。

だいぶ
だいぶ抜けてますしね。
昨晩は
そんなことを思う夜でした。

そして
今日も叩こう。
工房に籠ろう。
ながさん
お互いよき週末に。
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陽の光の効用

2019年03月15日 | ヤスさん日記
春眠暁を覚えず
と言いますが
この季節の眠りの良さは
なんとも格別
なのでしょうね。
そして
昨日は眠くて眠くて
その眠さの中で過ごすことで
なんとも言えない気持ちをやり過ごしていた
のかもしれません。
ながさん
そちらの気候はいかがお過ごしですか。

気候不順
って言葉が
いつまで使われるのかわかりませんが
この40数年間でも
この辺りの気候は
だいぶ変化がありますね。

それが
作物にどんな影響を与えるのか
人間の精神にどう影響を与えるのか。
ほんの身近い
新潟のよい気候の春の日に
考えたりしています。

太陽の光が差し込む春の日。
やっぱり
陽の光は
人の精神を快活にしてくれるな
と思いつつ。

ながさん
今週末もきっとお忙しいことでしょう。
それぞれの場所で
ひとつひとつ。
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仄白い空気

2019年03月14日 | ヤスさん日記
新潟に
雪が戻ってきましたよ。
もう
タイヤを変えようか
と思っていた矢先。
薄っすらと一面に広がる雪。
そういえば
8年前のこの頃も
大雪に見舞われていたな
と思い返します。

大阪から
東北へと移動する
仲間を14日に新潟で迎え
15日に確か出発したように思います。
16日に仙台につき
17日に石巻に。

津波で押しつぶされた商店街。
車一台通るのがやっとの道を
すれすれで抜けて
ツイッターの情報を頼りに
物資を届ける場所へと
移動していたことを思い出します。

そして
見つけた小学校。
真っ暗なグラウンドから見える工程に向かい
力一杯呼びかけた声。
その時にいっぱいに吸い込んだ
仄白い空気。
その空気が
未だに肺の中に居るようで。

その真っ暗なグラウンドに
一人ぽつんと
突っ立っている光景を
時々見ます。
本当にあったこと
ではないのですが
でも
そんな風景を見ることがあります。

なんだか
私自身が癒されていないのだと
改めて思う今日この頃。

現地では
沢山の消防車が津波の影響で倒れている姿が。
最後まで
自分の使命を果たそうとしていた
そうゆう姿です。

ながさん
今日はやけに眠いのです。
また明日
ゆっくりと。
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憩いの場をつくる

2019年03月13日 | ヤスさん日記
ただいま
って言える場所をつくろうと
家と工房の改装を徐々に
行なっていますが
この家と工房の改装をしながら
自分の憩いの場に
何が必要なのかを
問われ続けております。

結局
ベットとちゃぶ台と本。
そんなもの。
私の憩いとは
そんなものなのだなと。

美味しいものも好きですし
お酒も好きですが
でも
削いで削いで削いで
仕事も横に置いておいたとしたら
今の私には
青春時代から支えてくれている本
だけなんだなと。

なんだか
少し寂しく
少しほっとしたような。

1階は全て工房や事務所に
2階を全て憩いの場にするべく
ただいま
建築士さんと相談しつつ
徐々に進めております。
完成したら
家族でいらしゃってくださいね。

縁側をつくったり
そこで涼んだり
そんなこを考えていますので。
ながさん
くれぐれもお身体にお気をつけて。
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素材の痛み

2019年03月12日 | ヤスさん日記
材料を預かる。
どこから預かるか
と言えば
自然の中から。
その預かった材料を
活かすも殺すも
ものづくりの人次第
と感じているのだな
と思う今日この頃。
3月11日をひとつの節目として
今日も叩き始めたいと思います。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

職人に
製作の途中に
ダメになってしまうものを
極力なくしたいと思うのは
コストだけではありません。
折角
上手に作れば
100年200年と
道具として使われるもの
だったはずなのに
自分が下手をしてしまったばっかりに
その素材は活きる術を失ってしまった。

そんな痛みが
職人にあるかどうかは
重要なところ。

「職人とは、なんですか?」
と聞かれた時には
これも重要な要素のひとつ
だなと思います。

自分が下手をしてしまったばかりに
それに傷つき
また腕をあげるための原動力になるのだろうな
と。

改めて今日も。
ながさん
少し新潟は寒さを戻しました。
東京も
くれぐれもあたたかく。
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