職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

桜にみぞれ

2013年04月10日 | ヤスさん日記
必ずどちらかが正しい
と思ってしまう世界の間違い
ってあると思うのです。
もちろん
正解が必要な時もあるのでしょうが
何かで縛り付ける事によって
更にそこからはみでるモノがある
のかもしれないなと。
ながさん
新潟の桜は咲き始めました。
日本の桜前線と共に
素敵な時間が
この列島を北上しているのでしょうね。

誰かを自分の枠にはめてみてしまう
というのは
人間の性でもあるのかもしれません。
けど
その性があるからこそ
違いを認められるということも。

違いがあった上で
自分が好きかそうでないかは
あるでしょうし。
けど
進むべき道を進んでいる人に対して
その人が経験するであろう事柄が必要で
その後にどんなフォローアップができるか
なのかもしれません。

もちろん
間違っているを間違っていると
伝える人も必要でしょうし
いろんな関わりがあることが
人として
ありがたいことなのでしょうね。

あとは
心地よくて好きな道で
自分自身が輝くコト
だろうなと。
そこから溢れ出てくるモノで
この世界になにかしらの
佳い影響があればいいな
と思う職人なのでした。

桜が咲いていると言った人も
みぞれが降っていると言った人も
どちらも間違いじゃない。
ながさん
桜にみぞれ
これも新潟の風物詩。
素敵な一日を。
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限界を超える

2013年04月09日 | ヤスさん日記
限界を超える
ってコト
思い出してました。
16年前に
九州を自転車で旅に。
峠道で熱に浮かされ
戻る事も出来ず
ただひたすらに前に進んでいた時の事。

泊れる所を探しながら
ひたすらに自転車を漕いでいたあの時。
雨に打たれながら
泊る場所も見つからないまま
漕ぎ続けていたあの日。

遂に見つからずに
長崎の町に着いた頃には
熱はどこかへ行って
体調は回復していました。

浸かった温泉のあったかさ
きっと
あの時のコトが
限界を超えると起こる
それ
だったのだろうなと。
不思議なものです。

けど
日常の今は
その不思議に挑戦する事も出来ず
体調を整える為に
その熱を上げる事に
一生懸命で。
面白いものです。

そう
日々の中で寝る所があるなら
やっぱり
身体を休めるに限るな
と思う職人なのでした。

ながさん
季節の変わり目
体調に気をつけて。
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日本に寄り添う

2013年04月08日 | ヤスさん日記
日本人なのだな
と思うのです。
ひしひしと。
十数年前から
論語の師匠に
奉仕よりも献身を
と教えを受けながら

その意味をも
ひしひしと感じるわけです。
日本人同士として
今を生きるというコトを
しゆきたいな
と思う今日この頃。
新潟の大風は
まだ蕾の桜を揺らしています。
今年の桜は
一層美しく咲くような
そんな気がします。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

誰かにために
とも思えず
誰かと共に考えるコト
はできるな
と。

どれが正しいか

それぞれの立場で違うのでしょうが
私の中の最善が
今までのご縁の中で
これだと
心の中から湧き出てくる
それが
私の本物だろうな
と。

そして
まだまだ学ばなければなりません。
学ぶ事で今までのことが
違ったとしたら
修正をかけてゆく。
本物を純化してゆく為に
まだまだ知らなければなりません。

日本人として
日本と寄り添って生きる
ごくごく自然な生き方を
感じる職人なのでした。

今を生きる職人として
今できることを
精一杯やりきりたいものです。
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適当や適度

2013年04月07日 | ヤスさん日記
適当の極意は
責任を取る覚悟
なのだろうな
と思う今日この頃。
適当
適度
いい加減さにとられそうな
言葉達も
本来はそこに
大きな役割があるな
と。
どの程度がちょうど良いのか
その場で試されているというか。
そんな
適当や適度が
心地よくあればいいな
と思う今日この頃。
ながさん
東京の大風はいかがお過ごしですか。

適当や適度って
ほんと簡単なコトではなくて。
四角四面のルールをつくってしまった方が
思考をしなくて済む分や
自分としての考えが少なくてよい分
スムーズにも行くのかもしれません。

でも
この流れが早い時代や
流れが早い状況に於いて
そのルールは
足かせにもなってしまう
こともあるなと。

そんな事を
大風の車中で
考えております。

適当や適度
その状況に応じて
人としての活き活きを生きたいな
と思う職人なのでした。
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破天荒

2013年04月06日 | ヤスさん日記
破天荒。
先日
工芸の大先輩とお酒を飲んだ時に
学生時代のお話などをお聞きして
この言葉が浮かんできました。
綺羅星の如く
工芸の勃興期であったあの頃。
きっと
そんな人達がたくさん
ものづくりに真剣に挑んでいた
のだろうな
と。

今では
考えられないようなコトゴト。
それを今
行う事はまた違った意味があるのでしょうが
その話を聞いて
今の破天荒を考える切っ掛けをいただきました。

破天荒とは
突破するという事
新しい世界をつくるという事
そんな風に思ったのです。

工芸の歴史の中での
様々な紆余曲折があったでしょう。
そんな中で
私を貫いた先達のお話は
今のものづくりにも
大きな力を与えてくれるでしょう。


自分が生きるという事
一瞬一瞬全てが
表現である
のでしょうね。

内在する技術と
溢れ出す感性。
じっくりと育みたいと思います。
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2013年04月05日 | ヤスさん日記
子曰く
之を知る者は之を好む者に如かず
之を好む者は之を楽しむ者に如かず

楽という言葉が
頭の中をぐるぐると。
楽しむも
孔子の時代の楽
とは趣を変えているような気がします。
現代的楽しむよりも
むしろ
あの当時の楽を
私は感じたいのかもしれません。

日本でも楽市楽座
に見られるように
楽は
解き放たれるような
そんな意味合いもあったのでは。

解放
それは
自由自在
融通無碍
にも通じるような心持ち。

柔らかくて
どんな時にも
自分の芯を持っていられる
そんな感覚を受けます。

之を好む者は之を楽しむ者に如かず

解放され
自由自在な日々。
それこそ
ストイックで楽しいな人生
なのかもしれませんね。

今日は
鎚を振るう度に
汗がでるような一日です。
ながさん
楽しい一日をお過ごし下さいね。
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積み上げたいたモノ

2013年04月04日 | ヤスさん日記
目的を達成するまで
今まで積み上げていたモノが
不意に成ったとしても
それが本当に
目的に近づくコトなら
泰然自若として歩を進められる
のだろうなと思います。
いろんな事が
確実性を求められる中で
一見
それとは違う方向に向いているようで
でも
それが目的に近づく道程だった
ということがあるものですよね。
そんな
方向をしっかり見定めたいな
と思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

積み上げて来た事
って
その行程が
自分の糧になっているのでしょうね。
だから
その糧を活かせるのなら
次の道に潔く進む
ってのはあるのだと思うのです。

そんなコトを思って
今日は寝るとします。

ながさん
案外創り上げたと自覚できる人が
それをできるのでしょうね。
もしくは
創り上げた人だからできる
のかもしれませんね。
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自分の純度

2013年04月03日 | ヤスさん日記
まだまだ
削ぎおとせるモノゴトがあるな
と思うのです。
それは精神面でも
肉体面でも
まだまだ必要ではないモノが
くっついているようで
鎚を振るう度に
精神的純度が増していって
それらが見えてくるような気がします。
きっと
私が手作りに臨む理由は
そこにあるのかもしれません。
ながさん
新潟はまだ桜には時間があるようです。

人生を省みて
いろんなコトが起こるわけですが
そんな中で
今出来るコトを考えてみると
自分の純度を高めてゆく
ことなのだろうな
と思うのです。

様々な人と出会い別れて
その中で育まれてきた経験が
私の純度を高める
大きな糧になるように
ひとつひとつを噛み締めて
時には血の出る想いをも
噛み締めてみるのだろうな
と思うのです。


やっぱり
工房は落ち着きますね。
鎚を振るう事で
いいようもない安らぎを感じる
そんな時間をもらえます。
安らぎを感じつつの
削ぎ落とし。

ながさん
今日はあたたかい雨に濡れるのも
いいかもしれません。
それでまたひとつ
鎚を振るうとします。
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しみじみと

2013年04月02日 | ヤスさん日記
製作と展示のバランスをとりながら
ものづくりの日々は積み重なってゆきます。
展示の中から受けるインスビレーションと
製作の中から受けるインスビレーション。
私の中で育ってゆく新しいカタチが
日々しっかりと根付いているようです。
ながさん
東京のさくらはそろそろ終わりですかね。

日々の楽しみ
私という存在の成長。
いつ終わるとも知れない
そこに向って
歩いているのでしょうね。

しみじみとあたたかさに包まれながら
思うのです。

いつ辿り着くとも知れないそこが在る
からこそ
日々の成長に挑めるのだろうな
と。

4月のあたたかさに包まれながら
しみじみと。
しみじみと生きているという事を感じる
職人でありました。

ながさん
今日という日をしっかりと生きましょうね。
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2013年04月01日 | ヤスさん日記
新潟は春模様。
一晩で東京から新潟
なんて
昔では考えられない距離なのでしょうが

私達の生きるこの世界では
それも普通のひととき。
今私達が生きている世界は
そんな巡りの早さの中にいるのでしょうね。
その世の中で
自分のやりたいコトや使命や
そんなコトを考える4月1日。
今日から
また新しい旅立ち
そんな日に丁度いい一日です。

目的や目標に向けて
それまでの道が
どんな道だとしても
そこに辿りつくまでの道すらも
どこかで楽しみや喜びは
あると思います。

周りからみれば
茨の道
と言われるような道だとしても
本人がどう感じているかは
また別物で。

自分自身の道の主人公になる。
そこにこそ
ストイックの本来の意味があるのだろうな
と。

4月1日の春の日に
なんとなく
ぼんやりと
空を見上げて
そんなコトを考える職人なのでした。

さて
明日の搬入に向けて
今日も生き切りますか。
ながさんも
素敵な一日を。
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