職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

楽しむものに如かず

2023年03月07日 | ヤスさん日記
ただ単純の
気が合った
好きだった
楽しかった
と言える年になったのかもしれません。
この仕事が。

以前は言えなかったな
と振り返る
満月定休日

サラリー職人時代。
何故
仕事時間外も
打ち上げ作業をしてたんですか?
と問われることがあり。

鎚起銅器に於いて打ち上げと
模様入れ作業では
方向性が違うんです。
作業の方向性が違う
とは
仕事内容も違う
とゆう事なのですが。

昔ながらの鎚起銅器の
打ち上げは
完成形に向けて
修正をかけてゆく作業。
現行の鎚起銅器の
模様入れ作業は
ヘラ絞りでつくられた形を
崩さないように保ちながら打ち込む作業。

作業の性格が逆
なんですよね。
だから
昼間の作業に影響を与えるのは
正確に鎚を落とす
とゆうことくらい
と言ってもいいかもしれません。

なので
夜に何故打ち上げ作業をしていたのか?
と今問われたら

ただ単純に
好きだった
楽しかった
と振り返ります。

そして
はたと論語の一節を思い出す。
「子曰く、之を知る者は、之を好む者に如かず。
 之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」
 雍也第六
もう
2500年前から
言われていることだったんですね。

生活と共にある楽の字。
楽しむにも
まだまだまだまだ
奥があるようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする