職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

復興か再生か

2011年04月21日 | ヤスさん日記
新潟は天気がいい。
春の陽気を一杯に吸い込んで
公園で散歩
なんてのもいいもんです。
いいもんですが
「こうえん」と入力して
スペースキーを押せば
「講演」と出てしまうほど
「公園」とは縁遠くなってしまいました。

さて
福島から
宮城を回り
岩手から海岸線を
宮城へ
そこからは一路
新潟へ。

この度の中では
時差というものを
深く感じました。

震災から
1ヶ月
という同じ時間。
けれど
そこに広がる風景は
同じ1ヶ月を過ごしたとは
思えないような
空間があるわけです。

高速道路から降りれば
マックや
大きなショッピングストアは
沢山の人。
山から三陸海岸にでれば
そこは
なにもない瓦礫の山。

テントで眠るスタッフ達の屋根には
雪の山が。
つぶれるテントもあれば
浸水するテントもあり。

この1ヶ月
それぞれの時間の流れ
の中で
私たちは
何を想い
何を行動してきたのでしょう。

新しい世界へ踏み出すのか
今までの世界への踏襲か。

分岐点はどこに
あるのでしょう。

そんな800キロの旅でした。

約束した桜の下には
間に合いませんでしたが
いつかの桜の下は
もうあるはず。
その時を瞼の裏に
今日も走ってみます。
コメント
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