職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

やかんのフォルム

2009年03月17日 | ヤスさん日記
アトリエのあたたかい陽射しに
ストーブの役割もだんだんとなくなり
薪の香りから春の香りに
布団も干せるようなお天気
ナガさん
新潟は気持ちよいですよ。

やかんにも
いろんな形がありますが
そのフォルムに意味があるものが
やはり美しいのかもしれません。
口のくびれ
袋の丸み
底の大きさ
胴の張り
首の長さ
それぞれが相まって
やかんに成るわけです。

水差しとやかんの違いは
底の作りにあります。
火にかけやすいような大きさ
くびれもなく
五徳に調度良いサイズ
底一杯に火を受け
水をまろやかにしてくれます。

口は要注意です。
そのくびれや袋の丸みによって
水の切れが全く違い
銅のやかんの場合は熱湯を注いでも
口先でお湯が弾けることもありません。
傾かない様に
自然なフォルムで。

「相まっている」
部品と部品を合わせ
ひとつのカタチを創りだす。
やかんの中にも
会社の中にも
地域の中にも
自分の中にも
他との兼ね合いをみながら
ひとつのものをかたちどるってことは
素晴らしいものです。

尊重しあいながら
がいいな
と思う今日この頃です。
そんなやかんから頂くお茶も
また最高です。
コメント
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