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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

走る?走らない?正解はないけどなるようになる。

2022-03-03 17:06:52 | 気になるニュース☆
知人の息子さん、ユキト君☆小学校の特別支援学級の副担任をしています。新卒1年目のピカピカ先生.。:・・.。:*・★

始めは、教室から走って出て行ってしまう子(A君とする)を追いかけてつかまえてお教室に連れ戻す
ということの繰り返しになっていたそうです。
A君はじっとしていられなくて、すぐに「脱走」する→追いかける→つかまえる→連れ戻す
→じっとしていられない→脱走する→追いかける→つかまえる→連れ戻す 日々のルーティン(^-^;
とにかく、危ないことのないように、教室にちゃんと座っていられるように。
と思っていたユキト君ですが
ある日
「もういいや!」と思ってしまったのだそう。何がいいのかというと、「連れ戻す」こと。
それで、A君が脱走→追いかける→つかまえない→一緒に走る→どこまでも→いつまでも
と、やっていたら、グランドへ出てしまって、ぐるぐる走りだしたA君。
ユキト君も上履きのままだったけど(A君もうわばき!)ずーっとグランドを走っていた。
飼育小屋のうさぎの前でちょっとだけ止まって、また走り出したり。
学校から出たら大変だと思いながら、同じペースでA君のすぐ隣でずっと一緒に走っていたユキト先生。
そろそろ疲れたぞ、と思って、ちょっとだけユキト君のペースが落ちたら、
A君がちらっとユキト君を見て、ぱたっっと止まった。そして・・・・
スタスタと、自分から校舎へ入っていった。二人とも、はあはあ、ぜいぜい言いながら。
A君はそのまま、廊下を歩いて行って、また戻ってきて、などしていたが
ユキト先生は今度は手をつないでうわばき洗おうねと言ったら、A君は素直にその場でうわばきを脱いだ。
そのままじっと立っているので、手をつないで教室まで一緒に戻った。
その日はそんな感じで学校は終わった。

ユキト先生は、やっぱり疲れたよね、と思いながら残りの作業をして、家に帰った。

夜になり、A君のお母さまからユキト先生へ電話があった。何事かと思ったら、
「先生ありがとうございます」ととても嬉しそうな、丁寧なお礼をおっしゃっていた。

A君が「せんせいとはしった。」と、おうちに帰ってから言ったそうなんです。
A君は自分から発語をしない子で、何か聞けば答えるけれど、自分からはお話はしないタイプ。
学校でも、おうちでもそうだった。

この日初めて、「せんせいとはしった。」と、自分からお母さんに言ったそうなんです。
お母さんが「今日は何したの?」と聞く前に。そのあと、お風呂に入るまえにも服を脱ぎながら
「せんせいとはしった。」と。寝る前にも「せんせいとはしった。」と。何回かぽつり、ぽつりと言っていたそうなんです。

「よっぽど、嬉しかったんだと思います。先生ありがとうございました」と、何度もお礼を言われたそうです。

「それは、よかったです。」と、ユキト先生は答えたのですが内心どうしようと思い、
「明日からも走らないとか?」と動揺してしまった。こんなにお礼まで言われてしまって・・・・

ところが、A君は次の日からは走らなくなった。脱走はするけど、校舎の中を歩き回るだけ。
一緒に歩いて、手をつないで戻ってくるとしばらくは教室にいられる。

また、走り回る日がくるのかもしれないけど、今ちょっと落ち着いてるそうです。

この話を知人Mさんと一緒に聞いた時に「やっぱり若いって素晴らしい!」「いい先生ね!」
という話になるのは見えていたことですが、美談で終わってはいけない・・・

たまたま、ユキト先生が「若い」ので、できたことでもある。
ずっと走ってる!走り回る!それ、できますか?連れ戻すのがせいいっぱい、
なんとか教室から出ないように・・・・そうするしかない、というのもわかる。
わかるだけに、正解はないように思う。難しい。

世の中「これが正解」ということは、ほとんどなくて、
だいたいのことは、その場に合わせてみんななんとかやってるんじゃない?
それで、なんとかなっている。
なんとかなれば、いいんだと思う!

・・・なんとかなりますように。
ウクライナも、ロシアも。
いい方向に、なんとかなりますように。

もう一度スカイツリー.。:・・.。:*・★ PEACE. 。:・・.。:*・★


(@^^)/~~~





コメント
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