わたくし。
授業中に、固まってしまいました。「とんでもない言葉」を口にしてしまったのでございます。
というのは。
昨日の2年生マナー研修の時のことでございます。
「ご接待などのお席で、あなたの苦手なものが出されたらどうしたらいと思いますか?」
1:一口だけでも食べる
2:手付かずで全部残す
3:無理してでも全部食べる
結果からいうと、招待していただいた側なら、「1」の多少は口にする、が良いようです。
「2」の手付かずで全部残すというのは、相手の方にも、また、作ってくださった料理人の方に対しても失礼になるし、
「3」の、無理して全部食べるというのも、苦手なものを食べるとどうしても表情に出たりしますから、無理して食べきらなくてもいい。
ただし、残すときは、残したものをお皿の端に寄せる、飾りの葉で覆うなど、見た目に気をつけて残すこと。
ここまではよかったのですが、補足として、(今から思えば補足なんて「しなければよかった」のでございます^^;)
「苦手なものといっても、単なる好き嫌いのほかに、食品アレルギーをお持ちの方が無理して食べたりすると、アレルギー反応が出てしまったりしたらそのほうが大変です。
『アナルフィラキシーショック』という大変な症状が出る場合もあります。」
わたくし。
言った瞬間に「はっ!」と気付いた時には、遅かったのでございます。
・・・・「ル」は、いらなかったのでございます。
そして、一瞬ですが、教室内が固まってしまったのでございます。
こんなときこそ、「大人のマナー」が試されるのです。
マナー本では教えてくれない、「こんなときどうする。」
ピンチのときこそ臨機応変。人の身になって考える。などなど、授業でいろいろ話して参りましたが、
固まったマイクラスは、「そしらぬ顔」をしてくれました。
・・・なんと良い生徒たちでございましょう!ほとんど男子です。
「あっ先生今○○って言った~!」などと、おバカな中学生のようなことを言うような子は、一人もいなかったのでございます。
はっきり言って「救われた」と思いました。
これこそ、「マナー」では、ないでしょうか・・・教えてきた甲斐があったというものです。
中には、ニヤつきながら下を向いていた子もいましたが、
下を向きたいのはわたくしでございます。
・・・板書しなかったのが、せめてもの救い、と申せましょう。
した日には「ル」だけ消す・・・ことになったのでしょうか・・・なんかそれもちょっと。ああ、良かった書かないで。
しかし。何があっても授業をすすめなければなりません。
ANYTHING GOES!
「・・・・では、次です。出先で、名刺を切らしてしまった場合など、お名刺の扱いについて、ご説明します。」
と、わたくしも、そしらぬ顔で続けたのでございます。
にしても
ああ、驚いた!自分で言って自分で驚いちゃった。
「言葉は、口にした瞬間、一本の矢となって放たれる」
との名言、誰だったでしょうか。たしか海外の作家です。
これからも、「言葉」を大切に、修行してまいりたいと思う所存でございます。
それではこのへんで。
(^^)/~~~