亜熱帯天然色百科

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さようなら復興號走入歴史 @ 2022.3.29

2022-04-23 15:36:00 | 台湾鐵路
現在台湾で長距離移動するなら西海岸では高鐵(新幹線)、東海岸なら普悠瑪號(プユマ)、中距離なら自強號に高速バスといったところですが、高鐵開業前の西海岸には特急の自強號に加え、急行に相当する莒光號、準急に相当する復興號が頻繁に運転されていました。自強號は電車5種類ほどとディーゼルカー編成もあり雑多でしたが莒光號は機関車が牽引するクリームとオレンジの客車(PC)、復興號は同じくクリームとブルーの客車で、共に10両前後で組成された客車列車は美しく、すでに日本では寝台特急を除いて廃止されていた客車列車に乗れると日本人観光客にも人気でした。また自強號、莒光號はそれぞれ割増運賃となりますが復興號は區間車運賃で指定席に乗車でき、停車駅が多い、座席間隔が狭いなどのマイナスはあるものの使い勝手が良い列車でした。ただ登場から40年を経て車両が老朽、區間車の電車化が進められたことから2010年12月西部幹線・南廻線から撤退、そして今年3月29日の時刻改正により東部幹線でも廃止され復興號という列車種別は消滅しました。
日曜日のみ運転された691次復興號は花蓮から松山までノンストップで走り週末実家の花蓮で過ごし月曜からの仕事のため台北へ戻る人々に重宝されていました
台北から高雄まで長距離を走る復興號には車内販売もありました

   週末のみ運転されていた松山内湾間の復興號 内湾車站

       夕方の新竹から北上していく復興號

復興號車両が不足していたころ旧型客車に冷気(クーラー)を装備し復興號の価格で運行されていました 九曲堂車站
夕刻南下していく復興號 嘉義車站  復興號の名前は消滅しましたが南廻線では当面復興號客車を使用した區間車が運行されます
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