アメリカ大統領にトランプ氏が就任してひと月が経った。メディアはこぞって不支持の様を伝えている。国内のデモや海外での彼の評判の悪さが目立つ。イギリスやフランスでも反対派がデモ行進をする姿は映画のシーンのようだった。海外の人までもその気にさせるのだからある意味凄い。しかしアメリカ大統領が彼では困る、と考える人がかなり多いのは事実。だったら何故当選したのかとも思うが？ 賛成派の人々の声が聞こえて来ないのも不思議。反対派ばかりをメディアが伝えるからだろうか。平等でなければいけない筈なのに、おかしな話。中国や日本などアメリカに助けられている国の人々はやはり行動には移さない。もし、日本人がデモ行進をしたら日本政府はどう対応するのか。トランプ氏を怪訝に思いつつ遠巻きにその様子を窺うしか私たちは出来そうにない。ニュース映像の彼、選挙運動の時に比べ脂ぎった感が減った。年齢的にもやはりお疲れ、ではないのか。いつまでその地位に就いていられるのだろう。興味は増すばかり。
又吉直樹さん原作”火花”。ドラマ化はファンでなくても待ち遠しかった。キャスティングは難しかっただろう。主人公の神谷役。今回は波岡一喜さんが演じているが他にも候補は大勢いた筈。瑛太さん、彼にやって欲しかったな。スケジュールが合わなかったのだろうか、或いは声が掛からなかった？ ちょっとがっかり。波岡さんがどーのって事ではないけどちよっとなー。もっともドラマのデキは素晴らしいそうなので演技には大いに期待を寄せたい。来週の日曜日の夜からだそうだが早く見たい！
スーパーの駐輪場で見かけた一コマ。幼い男の子を自転車の荷台に乗せ、今にも走り出そうとしていたお父さん。推定年齢30代前半。少し離れた場所で同じく幼い子を荷台に乗っけていたお母さんが子どもを乗せたまま転倒。子どもの泣き声も聞こえなかったし、何が起きたのかこちらは気が付かなかった。しかし近くにいたお父さんは直ぐに自分の子の安全を確保し、転倒したままの親子の元へ走って行った。知り合いなのか、と最初は思ったが全く知らない人だった模様。けど、そのお父さんの素早さと優しさに感心させられた。人の事なんてどうでもいい、と思う人が増えている昨今。若い人でも違う考えを持ち、行動に移す人もいるんだな。土曜日の午後の出来事でもあり、小学校の先生かななどと考えた。人助けを自然に出来る姿が素晴らしかった。いやいやー。学校の先生はあんなにスマートじゃないか。倒れた親子は怪我もなかったようで周りにいた人たちもホッとした。
太田光さんが向田邦子さんの作品について、尊敬の念を込めて書いた本を読んだ。なるほど、と感心させられる場面も多く読んでいて楽しかった。彼女を良く理解している。それは彼の感じた部分とこちらが思う部分が一致していたところが多かったせいかも知れない。友人、知人と向田さんの作品についてあれこれ話した事がないので、妙に嬉しくなった。こんな感性の人もいたのだな。もっともこれを読んだ多くの人々が同じ様に感じていたかも。そんな風に思わせる内容だった。ただ、途中でやたらに向田さんを褒めるのでちよっとやり過ぎ？ 思いくどくない？ と感じたのも事実。向田さんは孤独で頑固で妹思いの優しい姉さん。男運と長生きの運には恵まれなかったが人生を精一杯生きられた。志半ばで亡くなられた事を太田さんも悔んでいたが、彼女のファンなら誰もが思う事。神様って意地悪だな。３５、6年前の夏、飛行機事故を伝えたラジオニュースを今も覚えている。日航ジャンボ機が墜落する数年前の事だったが、それよりも随分前の出来事の様に思える。時代がだいぶ進んだ。
彼らの首脳会談の内容はどんなものだったのか。私たち国民には本当の事が伝わって来ない。彼らが並んで笑顔で握手するお決まりのポーズ。それだけを見て判断するなら、成功したように見えるが実際にはどうなのか。不動産王で大金持ちのアメリカの爺さんに日本人のボンボンがいいように振り回されただけ。なんて事はないのだろうか。事実を知りたいのに我々は蚊帳の外。エアフォースワンに乗ろうが共にゴルフを楽しもうがそんな事はどうでもいい。マスコミにしても知りたい事は何も伝えず、当たり障りのないどーでもいい事しか報道していないようで、腹が立つ。結局、アメリカ合衆国は日本を助ける気なんてないし相手にもしていない、これが事実ではないのか。もっともそれを伝えられたところで解決策もないのだから建前の関係を続けていくしかない。それが本当のところだとしたら、情けない話。
