このところ獲り付かれた様に読み進めていた、東野圭吾作品から離れて初めてトライした三崎亜記の作品。書店で平積みになっていてだいぶお奨めのキャプションがつけられていたので、遂買って来たのが”バスジャック”。ぱらっと見たところ大コケはしそうになかったから購入したのだが。やや落胆。最初の「二階扉をつけてください」はまさに"世にも奇妙な物語”的で面白かった。けどその後の数編はいただけない。まだ全てを読みきってはいないから今後に期待していますが。けど彼、顔写真が怖くていいねぇ。刺さる感じ。文庫本の裏表紙に載っているただ一枚しか見ていから本物はどんなかは分からないが。文学的なものよりも科学的な、犯罪の臭いがする。これはけなしているのではありません。捉え難いかもしれませんが褒めているのです。それに「となり町戦争」を耳にした時に聞いた”三崎亜記”さんてその時は女性だと思い込んでいた。あれもおかしな話だったよね。映画化されて興味を持ったのだった。現実には有り得ない話。ここに彼の作品の魅力があるのかしら。
短期労働者として働く現在の職場。仕事の内容はやり易いし働き難い場ではない。が、先日も書いた様に同僚にはやや不満あり。やたらに指示を寄越してうっとおしい奴以外に、昨日から気になるのは仕事も半人前のくせに私語が増えて来た人。彼女たちも仕事にそれなりに慣れて来たからなのだろう。気持ちは分からなくはない。しかも周りにいる先輩が例の調子でうるさいのだから、自分たちも少しくらいしゃべってもいいんじゃないかと勘違いをし出したのだ。こうなると真面目にっていうか普通に働いているこちらとしたらたまったもんじゃない。上の者に訴え様にも現場には上の者が新入社員の若手しかいないしな。なんせ彼ら以外は全員がバイトなので。これが困ったところ。本気になれば会社の人事や採用担当者に直接訴えればいいのでしょうがそれも面倒。あと少しで仕事も終了するのだから我慢をするしかないか。納得がいかないまま過ごすのは精神的に疲れるが。
なんとも可哀相な事件だった。犯人が逮捕されてなによりではあるが、昨夜の被害者の祖父のコメントは悲しいものだった。「なかなか気持ちは切り替えられるものではない」とのことで。おっしゃるとおり。事件が起こると周りの一般人はさてどうなる? とばかりに興味本位に成り行きを見守るが当事者にとってはそんなのん気な気分どころか、何も考えられない程のショックの中にいるのでしょう。しばらくして現実を見て余計に落ち込む。この繰り返しなのでは? そんな事にも気づかずにいた事が恥ずかしい。そして犯人逮捕、となったがこれもどうなの? 軽度の知的障害が認められている人らしいが今後の展開は? 写真も名前も公にされているって事は責任能力があるとみなされているのだから、少しは救われる思いか。「女の子を抱きかかえて外に出て、遺体を捨てた」と供述しているそうなのでまもなく殺人についても何らかの答えが出るのか。知的水準がぎりぎりのところの人が社会生活を送っている事の難しさを物語る事件だった、と思う。とは言ってもこれも傍観者だから言えるけれど身内にこんな事件が降りかかったらたまらない! し起こる前に防げない犯罪なのかと疑問に思う。
はまり気味で見ている”流星の絆”。シリアスな内容なのにクドカンの脚本によってまるで違う面白さが感じられて楽しい。役者たちも頑張っているなーと。苦手な戸田恵梨香や要潤も出ているが、ここは何とかクリア。それ以上に兄貴役の二宮くんと錦戸くんも良い。そして刑事として張り切る三浦友和&芸人バナナマンの設楽統がなかなかやってくれるのだ。このふたりの掛け合いが見逃せない。ここまで設楽がいけるとは。失礼ながら出て来た時にはそんな風には思えなかったのに。芸人も役者なんだね。来週でラスト。どんな終末なのかな。見たいような見たくないような。兄弟3人が不幸にならない最後でありますようにと祈ります。ちと無理な祈りでしょうか。
不景気の波はここにも押し寄せたか。車が売れないことはあの、大車社会のアメリカからの便りでもさんざん伝えられてはいた。で、遂にって感じで我が日本が誇るF1にはなくてはならない存在のホンダまでもが撤退の危機を向かえた。日本でのF1レースは鈴鹿サーキットで1987年から2006年まで20年連続で開催。来年の大会に向けて約200億円をかけて改装も進めていたらしいのだがそれはなしとするのだろうか。2台のF1カーの制作費は400~500億円。それ以外にもマシンの開発費、世界を転戦する経費、ドライバーやスタッフへの報酬等で年間数百億円が必要となる。経営難の今、この出費は大変な負担。レーサーやスタッフたちはこれからどうなるのか。F1のファンたちにも大そうショックな出来事。それにファンとは言えないような私らにとっても、チャレンジングスピリットの源泉であるホンダのF1参戦がなくなるのは残念でならない。