西武対日ハムの試合をTV中継で見ている。が、これがひどい。何がかって? ひとつには内容があまりにも西武の一方的な展開である事。実況アナに解説者は「こういった試合の場合にはピッチャー交代のタイミングが難しいんですよ。やられ過ぎですからね。ここで代わってもその勢いを止められるかどうか。それならば明日、あさってと勝ち越して・・・・と、した方がいい」みたいな事を言っていたがこれは単に交代の時期を見逃したんじゃないのか。西武が得点を取った状態で試合が始まったわけではないのだから。もうひとつひどいのは、観客の少なさ。ガラガラの球場内が画面に映し出された時、これがクライマックス? と目を疑った。野球ファンではないからどうでもいいと思う反面、このネーミングは変更した方がよくない? と思った。全然ふさわしくないじゃないですか。大盛り上がりで野球を楽しむ姿にこそ”クライマックス”は似合う。
年老いてからの夫婦のあり方。これがとても難しい。結婚式の牧師さんの言葉には「健やかなるときも病めるときも・・・・」と必ず盛り込まれていますが、これって結婚時の幸せの絶頂期には分からない。何のことやらって感じだし、まともに考え様ともしないカップルが多いのではないか。さて、今夜放送されていたTV番組での大島監督夫妻の姿。病気に倒れたあの、難しい監督に献身的に尽くす奥様。自身もうつ病の時期があったと聞く。そりゃそうでしょうとも、あんな暮らしをしていたら誰だっておかしくもなる。だけど彼女はこの日常を前向きに捉えて、日々懸命に彼とともに楽しみながら生きている。素晴らしい人。元々は冷たい印象を受ける女優で好きではなかった。その気持ちに変化はないが、夫に対する妻の支え方や愛情表現など学ばせてもらった。彼女にしたって73歳。体力的にしんどくない筈がないのによくあそこまで頑張れるなぁ。感服しきり。考えたってしょーがないが我が身はどうなるのか?
かれこれ45年程前に作られた映画を昨夜、BSで観た。黒澤明監督が亡くなって10年。それを記念しての特別番組が組まれていて自宅に居ながらにして古い作品を鑑賞できた。過去にも見た事はあった、と思う。けれど昨年テレビ朝日が開局記念だったか何だったか忘れたが、特番で制作したものを見た後だけに新鮮な感覚で楽しめた。主人公の権藤役は映画では黒澤作品には欠かせない、三船敏郎。これがドラマでは佐藤浩市が演じ、なかなか良かった。その妻役の香川京子と同じく鈴木京香。犯人役は山崎努と妻夫木聡。追い詰める刑事は仲代達矢に阿部寛。この配役は面白い。それにしてもあんな昔にもこれだけ楽しめる娯楽映画を作っていたのですね、黒澤明は。これは凄い事だ、と感心しきり。彼と共に多くの夢見る青年達が映画製作に携わっていた事にも感動。高度経済成長期とは言え、まわりからは遊び感覚にしか思われなかったであろう”映画”に人生をかけた人々。カッコイイなぁ。
正月の箱根駅伝大会の出場権獲得の為の予選会が開かれた。好天に恵まれて気温は23℃とか。かなりの暑さの中、選手達は懸命に走った。85回目の記念大会って事で今回の出場校は23校。前年の大会で上位10位までに入った学校はそのままエントリーが出来る仕組み。残りの13の枠を巡ってし烈な戦いが行われたのだ。予想外に頑張っていたのは初出場となった”上武大学”。全国的にはその名前すら聞いた事がない人が多いだろう。と言うか、関東でも知られていないが。そんな学校が頑張り、かつての名門と呼ばれた順天堂や青学、法政あたりは大苦戦。1年生からエースで東海を引っ張って来た佐藤くんも不調で見るに耐えない走りをしていた。あれで本番を走れるのかってくらいに消耗していた感じ。幼い頃から走り続けてきたからあちこちにガタが来ているのかもね。いくら若くてもそれまでの頑張り過ぎは足に現れてしまうのか。箱根路で良い走りをしたくて皆、練習に励んでいるのでしょうからそれぞれに納得のいく駅伝が行える事を祈ります。
数日前から夕刊の一面に”おーい 寅さん”と題した人脈記が載っている。かつてマドンナ役を務めたそれこそ大女優が続々と登場。初日は”りりー”こと浅丘ルリ子さん、次の日が吉永小百合さんといしだあゆみさん。それぞれのエピソードが面白かった。マドンナを演じた方々が何人いらっしゃるのか分からない。けれどもいくつかの作品を観た私の感想では第一人者は記事のとおりの”りりー”。本来は北海道の牧場で働く女性の役だった。しかし納得がいかなかったらしい彼女が山田洋次監督に「私の指はこんなに細いのよ。これじゃあ牧場で働く役は無理」らしき事を訴えたが為に役柄が変更。見事に場末歌手”りりー”を演じきっていた。素晴らしかった。沖縄での寅さんとの生活はいかがでしたか? と聞いてみたい気がする程、現実味を帯びていた。あんな役が出来るのね、と多くのファンはビックリしたのではないでしょうか。他の時の彼女には魅力を感じなかった私ですら、この人凄い! と思った。そんな感動を与えてくれる女優、或いは役柄ってそうはない。