課題を残したまま設置が決まった、赤ちゃんポスト。どう転ぶのか分からないが私自身は肯定派。本当に育てられない事情があるのなら、育てられる人達の手に委ねたって良いじゃないか。子どもをつくる行為をしておいて何と無責任な、との声ももちろんあるだろう。けれど、人の感情ってそんなに綺麗に割り切れるものじゃない。品行方正に見える人だっていつもそうって訳じゃない。それで良いんじゃないの人間なんて。そのいい加減さがなかったら生きていたってつまらない。とは言うもののこれは人生をある程度過ごしてきたから言える事。若い時にはこうは考えられなかった。だから、Hに燃える若者達がポストの存在によって安易に子どもをつくるなんて事のない様に。幸せな両親の下に生まれた子程幸せに決まっているのだから。それを思えば19歳アイドルの辻ちゃんと彼氏の選択は素晴らしい。3人の幸福が末永く続く事を祈っています。
久々に三谷幸喜作品「みんなの家」を見た。この前見たのは何時だったか。忘れる程前。今回見て思ったのは、家の主人である夫婦はガキって事。世の中を知らない。いろんな事を親や他人に任せてばかり。そのくせ文句だけは一人前に言う。何とも恥ずかしい大人。あれで夫は脚本家、妻にいたっては学校の教師として社会的には立派な立場にある。けれど、そんな組み合わせの夫婦でもこんなものですよと、三谷氏は言いたかったのか。前回はそうは感じなかったのにどうした訳かそこが気になった。対して妻の父と今時珍しい程骨っぽい建築家の男はいろいろな事が見えている感じで妙にかっこ良かった。同じ物を見ても感じ方がこんなにも異なるのかと、自分自身に驚いた。
今朝何気なく見ていたワイドショーで、昨日報道された新妻殺しを詳細に伝えていた。その中で耳を疑う発言を聞いた。加害者である夫の母親の言葉。「息子が一人で法事の為、家に帰ってきた時に話を聞いたのですが上手くいっていない様でしたね。自分の家には帰りたくなさそうでしたし。携帯のサイトの件にしてもたぶんあれは殺す少し前の事かと思いますが、私のところに息子から電話がありましてね。直ぐに彼女が代わって出てきて自分の母親にこの事を伝えたら体調を崩してしまったとかで一方的にしゃべって電話は切れました」ざっとこの様な内容をこれまた切れ目なくよどみなく話す。我が子が殺人を犯したと言うのに。何なの、一体。ある意味の興奮状態で取材に応じ、ぺらぺらとしゃべったのだろうか。親子揃って申し訳ない気持ちが欠落している。いくら彼女が暴力的だったとか脅かされていたなんて事を言っても相手は死んじゃってるのだから。全ては闇。被害者が言い訳や言い分を持ち出すなんてもっての他でしょうが。殺人息子の母のインタビュー中に、聞いている記者も謝罪の言葉を一言言わせられない物か。何ともお粗末な内容だった。
近いうちに見に行こうと思っている映画「東京タワー」に出演中の、希林さん。どんなオカンになっているのか楽しみだ。先日もテレビで自然体でいる事の大切さを話していらした。ご本人は幼い頃、引っ込みじあんの性格で人前ではしゃべれない子だったとか。なのに大舞台でのあの変貌ぶりは何なのか。「年をとってくると特に女優はしわを伸ばしたり、あっちこっち直す人が多い。確かに綺麗な人はそうしたいかもしれない。けれど私の様な者にはそれは必要ない。ライトが当たって明るい所では綺麗に写るかもしれないが、ライトの消えた所では不自然に直した顔は見られない。醜いんです、それは。だから私は普段化粧も殆どしないし、いじらない。それが一番良いんです」自分を知ってるなぁ。失礼かも知れないが、妙に納得してしまった。試写会のアンケートでは満足度98%の「東京タワー」。主な出演者は彼女+小林薫のオトン+オダギリジョーくん。これは見なきゃ損損。期待を裏切らない様にたのんまっせ。
続々と名乗りを挙げた、高校野球の違反行為校。一体幾つあるのですかと、問いたくなるくらい様々な学校が我も我もと違反していた事を認め、次の対策に躍起になっている。可笑しな出来事。スポーツ推薦で入学した子には何らかの優遇措置がある事は暗黙の了解になっていた。それを自然な流れとして見過ごしていた私にもおかしな点があったと反省させられている。スポ薦で入った子は勉強のレベルで他の一般の子には付いていけないから、クラスが異なり教科書も違う物を使っているなんて話はざら。体を壊したら一般クラスに入らなければならないが、それでは勉強で落ちこぼれるから退学しなければならないとか。プロ選手ではないのだからそんな事自体おかしいよね、考えてみれば。高校側にしたらどんな手を使ってでも良い選手を確保したい。その為には金でつるしかない。嫌ですね、こんな話。クリーンな高校野球なんてもはや存在しないのか。ファンは悲しい。