カンヌ映画祭で素晴らしい賞に輝いた作品を拝見。良くは分からなかった。監督の意図がつかめない。それにカンヌに出す事を前提に作ったかの様な、いかにも日本人的な部分。こんなところに私は嫌悪感すら持ってしまった。綺麗な心を失って早ウン年。こんな状況下でこの映画を鑑賞する事自体間違っているのかも知れないけれど。言いたい事がまずつかめないし、ドキュメンタリー風に何となく流す感じのカメラ使いも気に入らない。終いには、演技をしているのかいないのか理解不能の主人公の動きにもさめて行った。たぶん監督によって計算し尽された画面。そこには何の芸術もない。だからつまらないのだ。それに、監督自身がやたら胸元のあいた服を着て、インタビューに答えたり、パーティーに着物で着飾って出かけたり。そんな中途半端な行動が気にさわるのかも。監督だったらそれらしく振舞いな。そこらへんの彼女の覚悟のなさに辟易しているのだが、こっちがおかしいのか?
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