昨夜BSでスウェーデン映画を見た。1985年制作だったけれど何だか新鮮だった。10歳くらいの少年が主人公。母親が病に倒れ、家族がバラバラになる。4,5歳年上の兄や父親と離れ、主人公の少年は母親の弟である叔父さんの家に引き取られる。家にいる時に可愛がっていた犬の事がとても気がかりな少年。ただし世話になる身で犬まで飼って欲しいとは言い出せない。少年自身も生きることにたけていて、犬以外にも生きがいを得ていく。しばらくは犬の存在すら忘れていたかの様に生き生きと過ごす日々。母親の様態が安定した時期にはいったん家に帰る兄弟。兄もまた母親の事を思うあまりに精神的に不安定さが見受けられる。10歳と14,5歳の違いか? 淡々と日々は過ぎいよいよ母親の具合が悪くなる。弟は前向きにクリスマスプレゼントの心配をするが、現実的な兄は母の死が真近に迫った事に衝撃を受ける。結末は何も用意されていない。異様な振る舞いも街の芸術家や屋根修理に忙しいオヤジの変な行動にその他大勢の街の人々が右往左往するだけ。けれど、何だか良い。こんな風に日常の中に少しの変化をもたらす面白い要素。これを散りばめつつ作品って仕上げるものなのだ、と思った。頑張りたいっ!
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