昨年から話題になっている”君たちはどう生きるか”。コミックもかなりの売り上げがあるようだが、原作の文庫本も書店店頭での平積みを目撃。これはかなり売り上げを見越しているもの、と思われた。40年以上前に亡き父から勧められたのを覚えている。読んだはずだが内容は忘れた。年末に帰省した際、父の本棚にあった現作本を母に断って借りて来た。表紙に描かれたネコ❓ と銀杏の木の絵は戦争中に苦労をされた(シベリア抑留者)画家、香月泰男さんによるもの。(だと思われるが一切表示がない)父も私も好きな画家なので不思議な気がした。読むのはこれからだが、亡き父の思いに触れられる気がして心のどこかで楽しんでいる。作者の吉野三郎さんにしてもこの時代に、ここまで読まれるとは思いもよらなかっただろう。きっかけは何? 悪い事ではないがここへ導かれたのは何故なのか、理由を知りたい。