リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2015年11月28日 原節子さん

2015-11-28 16:00:15 | Weblog
 95歳の大往生。女優として生きた時間は短かったようだが、その後の人生は用心深く堅実に生きられたからこそ長い人生を送られたのだろう。家庭を持たず、甥の家族(?)と同じ敷地内の別棟で暮らしていたそうだが、どんな楽しみを持っていたのか。原さん自身に興味がない私ごときでもそんな風に感じるのだから当時からのファンは謎の多い人生に思いを馳せている事だろう。彼女を偲び、BSで映画”東京物語”が放送された。時代は1960年代初め。都電が通る銀座の街並みや三越(?)の屋上から東京の町を見下ろすシーンはのどか。音楽も控えめでセリフも穏やか。言い争いや喧嘩はない。ゆったりとした時間の流れに癒される。物足りないと言えば言えなくはないが、穏やかさに救われた人があの頃も多かったのか。時代は高度経済成長期でオリンピック前の東京は、高速道路や新幹線工事、高級ホテルの整備とあちこちで激しく動きがあった筈。映画にはそのかけらも感じられない。娯楽映画としてはそれが本筋? だったのか。小津監督を悪く言う人を聞いた事はないが、良さがイマイチ理解出来ず。こちらが未熟者だから?

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