主人公が元教え子たちを訪ね、それぞれと歩きながら話す場面が多くてなんか疲れた。湊かなえさんの作品は荒唐無稽でそれがいい、と言う人も多いのだろう。私自身もそこが面白い、と思った時期もあった。けれど毎度それだと飽きる。この作品は原案を出しただけ？ のようだから完全に彼女の作品ではないのかな。それはさておき、出演者が魅力的。満島ひかりさん、宮崎あおいさん、松田龍平さんに勝地涼さんと良く揃えましたね。それに主役は吉永小百合さん。小百合さんの相手役がダンナに柴田恭平さん、不倫相手に仲村トオルさん。仲村さんとはどれだけ年の差があるんだよーと突っ込みたくもなったがそれを感じさせない風（？）の小百合さんは凄い。背中にやや年老いた感じが出ていたが綺麗な６０代だよね。誰もが憧れる年の取り方をしていらっしゃるのがよく分かりました。映画の内容よりもそっちの方に気が行ってしまうのもなんだけど・・・・。昔見た小百合さん主役のＮＨＫドラマ”夢千代日記”（幸の薄い芸者役が妙にはまってた）を思い出した。幸薄い暗めの女を上手く演じられる人なんだな、と改めて思った。