スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

モーリス&手筋と定跡

2021-11-20 19:08:19 | 名馬
 スプリンターズステークスを勝ったピクシーナイトの父はモーリスです。父はスクリーンヒーローデヴォーニアメジロボサツの分枝で祖母は1989年にクイーンステークス,1990年に金杯とアルゼンチン共和国杯,1991年にアメリカジョッキークラブカップを勝ったメジロモントレー
 デビューは2歳10月で新馬を勝利。京王杯2歳ステークスは6着。3戦目の特別戦で2勝目をあげて2歳戦を終了。
 年明けのシンザン記念はミッキーアイルの5着。スプリングステークスが4着で京都新聞杯は7着。次のオープン戦は3着でした。ここから休養に入って関西から関東に転厩しました。
 4歳初戦の1000万を勝つと1600万も連勝。ダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇を達成すると安田記念も勝って大レースを制覇。秋初戦のマイルチャンピオンシップも勝つと遠征した香港マイルも勝利。6戦全勝,重賞4勝大レース3勝で4歳の1年を終え,この年のJRA賞の年度代表馬に選出されました。
 翌年の初戦はチャンピオンズマイルで大レース4勝目。安田記念と札幌記念は展開やコースの影響もあって連続で2着。しかし天皇賞(秋)で大レース5勝目をあげると,引退レースとなった香港カップも勝ち,有終の美を飾り,JRA賞の特別賞に選出されました。
 本格化したのは4歳になってからですが,それ以降は完璧といっていい戦績を残しました。そういう意味では晩成型だと思われます。初年度産駒が今の3歳馬ですから,種牡馬としての本領を発揮するのはもう少し時間が経過してからかもしれません。

 打っているのはプロですから,基本的な麻雀の手筋とか定跡といったものは心得ています。したがって,もしパイレーツが手筋を無視して打てばこの局の行方は異なっていたなどということは無意味です。ですが,僕がここであえてこのことをいったのは,別の意味があるからです。それはこの考察の最初の方でいったこと,すなわち,麻雀は卓の上で牌を使ってプレイするゲームであるけれども,盤の上で駒を使ってプレイする将棋のようなゲームよりも,ポーカーのようなカードゲームに類似しているという点との関係です。この性質のゆえに,麻雀というゲームは,プロのような強者であっても,1回のゲームでは初心者に負けてしまうことも起こり得るのです。
                                        
 僕はそのときに,将棋というゲームが情報共有型のゲームであるのに対し,麻雀は情報非共有型のゲームであるからだという説明をしました。そのことともこれは関係します。なぜなら,たとえば4人で麻雀をプレイするとして,定跡や手筋を心得ている4人で打つのと,4人のうちのひとりは初心者で,定跡や手筋を十分にはまだ知っていないとすれば,異なった結果が生じ得ます。それを十分に知っていないのなら,基本的な定跡や手筋から外れた打ち方をする可能性が高くなるからです。もしも将棋のようなゲームであれば,相手が定跡や手筋から外れた指し方をすれば,そういう指し方をしたということを理解することができますし,それを咎めるということもできます。だからプロが同じ条件で戦えば初心者に負けるということは絶対にないのです。ところが麻雀のような情報非共有型のゲームだと,あるプレイヤーが基本的な手筋や定跡から外れた打ち方をしたとしても,そういう打ち方をしているということに必ず気付くことができるというものではありません。また,仮にそれに気付くことができたとしても,自分が何を引いてくるのかということが分かってない以上,絶対にそれを咎めるということも不可能なのです。
 これらのことから理解することができるのは,麻雀が強いということは,単にどのような結果を残すのかということからだけで一律に測ることが必ずしもできないということです。

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